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Go − Circuit No.18 (02/05/00)

------------------------------------- from California, USA ------
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかし安
全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していないと楽しく
もないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「クルマさん
との正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●当サイトからの提案です。
<<標語>> 公道では安全運転、サーキットではそれなりに。
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【No.18の目次】

○ ホヮッツ ヒップ ?
◆ フロム マイ キーボード
◇ スロットルポイント?

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○ ホヮッツ ヒップ ?

HIPの形容詞には「最新の」とか「粋な」とかの意味があります。

昨年9月1日にカリフォルニアの自宅で作ったサイトをアップロードしてから
ちょうど5ヶ月。2月の1日にサイトを訪問された方の数が1万人を突破しま
した。インターネットの普及も影響しているのでしょうが、サイトを作ってい
る最中は「果たして日本に読者はいるだろうか」と不安でいっぱいでした。

昨年11月終りに日本に来てアメリカ流のドライビングスクール・レーシング
スクールを定着させるためのトライを繰り返していますが、訪問者の数の増加
はそのままボクの原動力でした。21年ぶりに過ごす日本の冬は驚くほどの寒
さですが、風邪もひかず新しい試みを続けられるのは、訪問して下さったみな
さんのおかげです。ホントにありがとうございます。

そして嬉しいことに、今回のメールマガジンの発行数が3200部に到達しま
した。

これからも、ユイレーシングスクールはクルマの楽しみを追求しながら「好き
なクルマに裏切られないお付き合い」の仕方をお伝えしていきたいと思います
。今後もよろしくお願いします。


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◆ フロム マイ キーボード

日本に来てから12月、1月と埼玉県桶川スポーツランドでドライビングワー
クショップを開催しながら、茨城県の阿見町にあるアップル フォーミュララ
ンドの企画を進めています。

http://www.avoc.com からリンクしてある彼らのサイト、http://apple.iiis.
ne.jp に飛んで概要をご存知の方もおられると思いますが、アップルはレンタ
ルカート場です。

今年アップル フォーミュラランドはいろいろな新機軸を打ち出していきます
。

その第1弾が1月中旬に行なったコース改修でした。改修した最大の理由は、
長いコーナーを作ることでした。目的は、ドライバーに横Gがかかっている時
間を長くすることです。

カートは車体が小さい分、瞬間芸的なコーナリングが得意です。ですから振り
回して乗って楽しむのにはうってつけですが、車重が重く動きの鈍いヨツワ(
自動車)との共通テクニックを見つけ難い面があります。

そこで高速で長いコーナーを走ってもらうことで、カートにもクルマの運転に
最も重要な「スムースな操作」が必要な環境を用意したかったのです。

46m余り延長されたコースには2ヶ所の長いコーナーが加わりました。単純
に比較すると、過去のコースには「思いきって行く」ことがタイムアップの秘
訣のようなコーナーがありましたが、新しいコースは「カートさんとの付き合
い方」を考えながら走ると速く走れるコースに生まれ変わりました(裏を返せ
ば付き合いを無視すれば、速くは走れないことになりますが)。

今日は土曜日。朝からかなりの人が来られ、思い思いに走っています。中には
ハンディキャップの方もいて、手だけでコントロールできる「バリアフリーカ
ート」を走らせています。

モニターに向いながらも、聞こえてくるエキゾーストノートから「ンッ、あの
人はコーナリング中にスロットルを抜いている。突っ込みすぎてアンダーを出
したんだナ」とか、「フーン、イイネ。スロットルを開けてる時間が長いしス
ムースだネ」とか、想像することができます。

走る楽しさを追求する上では、ドライビングワークショップもレンタルカート
も変わりありません。要は、それなりの操作ができれば楽しさが増すのですか
ら。

そのうちにアップル フォーミュラランドに足を伸ばして下さい。2月に10
日ほどアメリカに帰りますが、それ以外はいつもコース際の事務所にいます。
また、サイトを見て、あるいはメールマガジンを読んでアップル フォーミュ
ラランドに来られた方は「トムを呼んで」とスタッフに告げて下さい。ユイレ
ーシングスクールとアップル フォーミュラランドのステッカーが用意してあ
ります。

さて、アップル フォーミュラランド。今年の新機軸第2弾は、3月から始め
るカートによる日本初の「オーバルレース」です。そう、アメリカでレースと
言えばオーバルレースをさすほど人気の高い楕円形のコースを使ったレースで
す。

併設された1周160mのショートトラック(アメリカでは小さなオーバルコ
ースのことをこう呼びます)を舞台に、走る方も見る方も楽しさ万点のレース
をボクがプロデュースします。

ご期待下さい。



P.S.というのが理由ではありませんが、少し間隔の開いてしまったユイレ
ーシングスクールのメールマガジン発行とサイトの更新のペースを取り戻すべ
く鋭意努力中です。


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◇ スロットルポイント?

「質問です。コーナリング中のアクセルの踏み込んでいくポイントなんですが
、コーナーが近づくとブレーキを踏んでフロントに加重しますが旋回中に右(左
)に加重する時がきます。そこから立ち上がるようにしてるんですがもっと早く
アクセルを踏んでいくにはどうしたら良いのでしょうか?」

という質問を北海道のフィールさんからいただきました。以下が回答です。

フィールサンは以前にイーブンスロットルについて質問をいただいた方です。
今回はスロットルの開け方、開ける位置についての質問です。

ます理想的なコーナリングをするための理論です。以前の回答と重複する分が
あるかも知れませんが、スロットルの開け方に重点をおいて読んで下さい。

コーナーが近づきます。スロットルは全開です。ブレーキングポイントで前後
の過重移動に気をつけてスロットルを離しブレーキングを開始します。ブレー
キングは直進時に最大の効果を上げることを忘れずに。

ターンインポイントが近づきます。コーナーをクリアできる速度まで車速は落
ちていますネ。ターンインポイントに差し掛かった時、目線の先はクリッピン
グポイントに向けます。どういうラインを通るとクリッピングポイントからス
ムースな加速ができるか考えて、ステアリングを切り始めます。

それまでの前後Gはステアリングを切り始めた直後に消えるのが理想です。で
、消えた分、今度は横Gが徐々に立ちあがり、ターンインポイントとクリッピ
ングポイントの半分までに最大になるのが理想です(半分を過ぎたところから
クリッピングポイントまでは最大の横G、つまりタイヤのコーナリングフォー
スのみを全て使い切ることが重要です)。

クリッピングポイントが近づきます。クルマの頭はどこを向いていますか?ク
リッピングポイントを通過する頃にはステアリングを戻し始められそうですか
?それともクリッピングポイントに近づくほどに切り足さなければインにつけ
そうもありませんか?

さぁ、クリッピングポイントです。いわゆる理論的なコーナリングは終りです
。ステアリングを徐々に戻しましょう。

「戻せないって?」 それは「ファーストインコースアウト」の走り方をして
いるからです。ターンインとクリッピングポイントでのクルマの速さと向き、
過重配分、ステアリングの舵角が適性なら、クリッピングポイントから先は徐
々に横Gが消え、その分スロットルが開けられる(前後Gが増える)はずです
。

さて、眼前には直線が伸びています。横Gが消えた地点で、あなたのタコメー
ターは何回転を示していましたか?回転数が高いほど、理論的(理想的)なコ
ーナリングができた証拠です。

と、まぁコーナリングの流れを説明するとコンナ具合になります。

で、フィールさんの迷い。速く走ることに気を取られすぎではありませんか。


理由1 速くスロットルを開けた方が速いと思っている(のではないですか)
。
理由2 各操作にメリハリがない(運転をしていませんか)。
理由3 コーナリング速度が低い(のではないですか)。

指示1 ターンインポイントからクリッピングポイントまでは加速するな
指示2 加速のことは考えずにコーナリング速度を高める努力をしろ
指示3 高いコーナリング速度が維持できたらラインを考えろ

なんです。指示を守ってコーナリングをすれば(コーナー後の直線に対して)
より早くスロットルが開けられるようになります。でも、間違わないで下さい
。クリッピングポイントから即全開にできたら、そのラインと走り方はペケで
すからネ。それと横Gを感じている時にスロットルを開けられるっつうのは、
タイヤのコーナリングフォースを使いきっていない証拠ですヨ。

ただ、フィールサン、くれぐれも安全な場所、できればクローズドコースで限
界に近づいて下さいネ。お願いします。


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ましたが、メールマガジン上で回答し多くの人と情報を共有できる質問を募集
しています。初歩的質問も大歓迎です。どしどしお送り下さい。

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発行人:トム ヨシダ
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