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Go − Circuits No.68 (01/02/01)

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【68号の目次】

○ 2月10日座学&タイムトライアル&走行会受付開始

△ 筑波サーキット コース1000改修

☆ コーナーのむこうに。 第一話

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○ 2月10日座学&タイムトライアル&走行会受付開始

2001年、ユイレーシングスクールの最初の活動として行われる第4回タイ
ムトライアルの参加申し込み受付を行っています。

2001年から開催する練習走行、タイムトライアル、スプリントレース、耐
久レースに参加を予定されている方は座学を受けていただくことになっていま
す。

また、過去のタイムトライアル参加者、ユイレーシングスクール卒業生からコ
ース1000を走りたいとの要望がありました。筑波サーキットとしては定期
的な四輪のスポーツ走行を組まないということなので、タイムトライアルの時
に走行できる時間帯を設けました。

ただ、あくまでも練習走行は「過去にタイムトライアルに参加して座学を受け
られた方」と「桶川ドライビングワークショップ、あるいは2000年に筑波
サーキットドライビングスクールで座学を受けられた方」が対象となります。

イベント参加規定と練習走行参加規定は安全を確保するために設定しました。

定員はタイムトライアル40名、練習走行20名です。

規則書は、
http://www.avoc.com/school/program/time_trial/ttt021000.htm

その時点での申し込み者数を確認するには、
http://www.avoc.com/cgibin/check_general.cgi

申し込みフォームは、
http://www.avoc.com/school/application_general.htm

※日本には24日に戻る予定にしています。それまでの間は受講料の振込確認
ができませんので、申し込まれる方は必ず受講料を振り込んでから申し込みフ
ォームをお送り下さい。

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△ 筑波サーキット コース1000改修

11月1日にオープンしたばかりのコース1000が12月から改修工事に入
っています。工事個所は1コーナーのエスケープゾーンの拡幅です。行かれた
方は1コーナーの先で重機が動いているのを目にされたと思います。

サーキット側の説明では1コーナーでコースアウトしたクルマがエスケープゾ
ーンの終わりにある土手に「刺さる」ことがあるのでセットバックするためだ
とか。

確かに1コーナー、インフィールドのヘヤピンの立ち上がり、最終コーナーの
立ち上がりのアウトには無数の飛び出したあとがあります。やっと根を伸ばし
はじめた芝生がえぐられ、土の表面に深い轍があるほどです。

実際、数えるほどですがユイレーシングスクールのイベントでもコースを飛び
出した例はあります。

しかし個人的には今回の改修に反対です。確かにエスケープゾーンが広がれば
クルマを壊す可能性は減るかも解かりませんが、コースアウトの回数が減る保
証はどこにもありません。

むろん、コースアウトやスピンがサーキット走行につき物なのは承知していま
す。ですから安全性を高める努力は多いに認めるつもりですが、逆に「飛び出
しても安全(当たらない)」といった風潮が生まれるのを危惧するのです。

コースアウトやスピンも大きくふたつに分けられます。

ひとつは「理にかなった運転」をしながら徐々にペースを上げていった結果、
ある時点で限界を超してしまったために起きる場合。もうひとつは、運転手本
人がコースアウトやスピンをしたのか解からない場合です。どちらもペケです。

前者はペースアップが自分のリズムより早かったから起こり、後者はクルマの
挙動と操作の関係を知らずに走っているからです。

何故スピンしたか、どうしてコースアウトしたか、端から見ていると良くわか
ります。

いずれにしろ、我々が楽しんでいるサーキット走行は命懸けのゲームではあり
ません。生命や財産のリスクを負ってまでやるものでもありません。

1コーナーのアウト側に沿ってガードレールを設置した方が、早く速く走れる
ようになると思うのはボクだけではないはずです。


※ 日本のサーキットオーナーの多くがが考えている「サーキットへ来て思い
っきり走ってらいたい。サーキットならコースアウトしてもスピンしても安全
だから」という考えはペケです。そんな環境で走り慣れたドライバーもぬるま
湯につかっているようなも。クルマを操る楽しみはそんなところにあるとは思
えません。
トムヨシダ、チーフインストラクター

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トムヨシダです。
唐突な話ですが、ボクは自分のことを「速い」と思ったことは一度もありませ
ん。運転に関してはごく一般的なレベルだと思います。運動神経にいたっては
人波以下だと劣等感を感じています。まだ逆上がりもできませんし(泣)。

多少みなさんと違うところがあるとすれば、いろいろな状況で運転した経験が
あるのと、走り方について考える時間が多かったことぐらいなものです。

ユイレーシングスクール2年目はついにイベントを開催します。「理にかなっ
た運転」は継続してYRSのテーマではありますが、それに「競走」という要
素が入ってきます。

そこで「理にかなった運転」のイメージを広げる役に立つことを願いつつ、ボ
クの経験を披露しながら「競走」について考えてみたいと思います。

で、アメリカでボクが走ったことのあるサーキット(レースウエイ)と、そこ
で速く走るためにあがきながら見つけた「理にかなった運転」の例を紹介して
いきます。

第一回目は、近い将来日本からの参加者を集めてユイレーシングスクールを開
催したいと思っている、ロサンゼルスに近いウイロースプリングスレースウエ
イです。


☆ コーナーのむこうに。 第一話

ウイロースプリングスレースウエイ

パームデール市近郊にあるウイロースプリングスレースウエイ(略称WIR)
はLAから最も近いロードコース。ダウンタウンからだったらクルマで1時間
半ちょっとで到着。エドワード空軍基地に近い砂漠のなかにある起伏に富んだ
、9つのコーナーを持つ全長4Kmのコース。

ストレートは広くローリングスタートの時など横5列にクルマが並んで先を急
ぐほど。ストレートの半ばまでが平坦で、その先からスタートラインの少し先
まではごくわずかな下り。そこから1コーナー、2コーナーと明確な上り。

1コーナーは左90度の単純なコーナーだがR部分が短い割りにトリッキーな
コーナー。ストレートの幅は広いのだが、1コーナーを抜けると幅が3分の2
ほどに狭まる。

1コーナーを抜けると2コーナーまでそこそこ長い直線。ごくわずかな上り。

2コーナーは右回りの大きなヘヤピンとも言えるコーナー。3速全開で180
度以上回り込むコーナリングを続ける。タイヤの負担が大きいコーナー。筑波
のヘヤピンよりわずかに強いカントがつく。

2コーナーを抜けると再度直線。この直線が1コーナーを抜けた後の直線とほ
ぼ平行(厳密には5度ぐらいの角度で逆ハの字)だと言えばここまでのレイア
ウトが想像できるか。

1コーナーを抜けた後の直線より4階建てのビルほど高いところを走る2コー
ナー後の直線。その間は砂漠だから見通しはきく。

3コーナーは左の上り。ブラインド。日本のサーキットではまず見られないほ
どの上り。3コーナーを回り込むとすぐにわずかに右にキンクする4コーナー
。まだ上り。山の中腹をさらに右に曲がりながらはい上がるように上ると、W
IRで最も高いところにある5コーナー。ヘヤピン。

が、高いのは5コーナーのアプローチの部分でクリッピングポイント付近は既
に下りはじめている。5コーナーを立ち上がって下っていくとわすかに右、そ
して左のS字。その先には急な左回りの6コーナー。逆バンク。

6コーナーのアウトに出ると若干上りつつそこが7コーナーのイン。が、7コ
ーナーはらくだのコブ。アプローチからは出口が見えない。7コーナーのクリ
ッピングポイントから先は下りが8コーナーまで続く。8コーナーは左のキン
ク(ドッグレッグ)。

8コーナーを過ぎると最終コーナーである9コーナーに続く短い直線。それが
いつのまにか9コーナーに替わる。入り口の半径が大きく出口が小さい典型的
なディクリーシングレイディアス。9コーナーも2コーナーと同じく長〜く回
り込むコーナー。ただ出口に行くほどにコーナーの曲率は狭まる。

9コーナーを抜けると、50〜60年代はドラッグレースもやっていたという
長いストレートに戻る。

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※ SCCAのGT5レースに参加していた頃、なんどかWIRのコースレコ
ードを更新しました。その時のラップタイムが1分34秒台でした。1300
ccのクルマでです。平均時速にすると153Km/hになります。いわゆる
高速コースです。

※ しかもアメリカのレース場は自然の地形を生かして(お金をかけないで)
作っているのとコースを作る時に統括団体の規制がないので、ユニークなコー
スがたくさんあります。WIRもそのひとつです。

※ 次回からはWIRのコーナーを攻めていきます。そして時間の許す限り過
去に走ったサーキットの紹介を続けていきたいと思います。

※ ユイレーシングスクールは安全を確保しながら、自分の経験とレベルに合
ったテンポで「速さ」を追求していきたいと考えています。

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