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Go − Circuit No.167 (07/17/03発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかし安
全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していないと楽しく
もないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「クルマさん
との正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングスクールか
らの提案です。
<<標語>> 公道では安全運転、サーキットではそれなりに。
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1)プログラム変更 7月28日(月)浅間台スポーツランド
2)8月7日YDWT参加申込み受付中
3)8月24日YDCA開催要項決定
4)ハウツースタート 何から始めよう
8)8月5日筑波サーキット公式ドライビングスクール受講者募集中
9)温故知信 その9 トム ヨシダ
※ 発行人からのお知らせ

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1)プログラム変更 7月28日(月)浅間台スポーツランド
7月28日に予定していたYRSドライビングワークショップ浅間台の替わ
りにYRSオーバルスクールを開催します。YRSオーバルを走行する機会を
増やすためです。

今回は8月のTDCAに向けて特典を用意しました。今までYRSオーバル
浅間台を走ったことのない方を対象に、通常の受講料14、000円のところ
を12、000円で参加することができるというものです。ユイレーシングス
クールの走行理論を聞いたことのない方はぜひこの機会に参加して下さい。ク
ルマの動きが理解できるようになること請け合いです。
参加を希望される方は通常通りの受講料を送金し申し込みフォームをお送り
下さい。当日の受付け時に差額の2,000円とユイレーシングスクールのス
テッカーをお渡しします。

・YRSオーバルスクール浅間台開催案内
http://www.avoc.com/2school/2ydw/yosa_guide.htm

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2)8月7日YDWT参加申込み受付中
好評だった1回目のYRSドライビングワークショップ筑波に続き第2回目
を8月7日に筑波サーキットコース1000で開催します。コース1000を1日使っ
てたっぷりと走りこみます。YRSならではのカリキュラムが運転のコツを会
得するのに役立ちます。どなたでも参加できますが、コース1000の走行経験の
ある方にお勧めです。

カリキュラムは、
・座学
・スレッシュホールドブレ−キング練習
・コーナリング練習
・変則ラインのラッピング
・同乗走行
・ラッピング
・ローリングスタート練習
です。

・YDWT練習方法ダイアグラム
http://www.avoc.com/2school/2yrs/ydwt_practice1.htm
・第1回YDWTレポート
http://www.avoc.com/4circuit/4circuit_report/4report_ydwt.htm

・募集台数:28台
・参加費:29,000円(保険料込み)
・YRSドライビングワークショップ筑波開催案内
http://www.avoc.com/2school/2yrs/ydwt_guide.htm

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3)8月24日YDCA開催要項決定
遅くなりましたが8月24日(日)に開催するYRSドライビングコンペテ
ィッション浅間台の概要を発表します。
浅間台スポーツランドに設置した32mX100mのオーバルを使ってタイ
ムトライアルを行おうというものです。オーバルコースではまだまだクルマの
性能よりドライバーの腕で速く走れます。この機会にあなたのテクニックと集
中力をためしてみませんか?

YDWAは競技なので順位をつけます。YRSに有効なクーポンの副賞もあ
ります。競技方法は以下の通りです。
・YRSオーバルを6周連続して走行します。光電管により千分の1秒まで計
測します。
・右回り3回、左回り3回のトライアルを行います。
・6周のラップタイムの差が最も少ないドライバーを上位とします。

従って、できるだけコンスタントに速いタップを重ねたドライバーが上位に
なります。クルマの速い、遅いではなくカーコントロールのガチンコ勝負です。

・YRSオーバル浅間台現在までのラップタイム
http://www.avoc.com/4circuit/4circuit_record/oval_ydwa/frame_ydwaoval.
htm

・募集台数:48台
・参加費:9,000円
・YDCA開催要項
http://www.avoc.com/2school/2yrs/ydc_guide.htm

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4)ハウツースタート 何から始めよう

「クルマを速く走らせることってどういうことなのだろう?」と考えたこと
のある方はいると思います。
エッ、「そんなこと考えて運転なんかしてねえよ。」ですか。そうかも知れ
ません。とにかく今のクルマはただ運転しているだけでも昔のレーシングカー
並に加速し、減速し、コーナリングしますから、面倒くさい理屈なんかいらな
いのは事実でしょう。
それはそれで間違いではありません。自動車メーカーがより多くの人にクル
マの楽しさを味わってもらおうと技術の粋を結集して作り上げた工業製品です
から、現代の自動車であれば『深く考えないで運転する』ことができて当たり
前と言えば当たり前です。ひょっとすると、今や「クルマを速く走らせること
ってどういうことなのだろう?」と考える人はごく少数なのかも知れません。
でもユイレーシングスクールは理論にこだわります。クルマが機械であり道
具である以上、正しい使い方をしてこそ本来の機能を発揮させることができる
と考えているからです。好きなクルマです。やはり意のままに動かしてみたい
と思うじゃないですか。
理屈を考えるということは、言葉を替えれば、意のままに動かすための手が
かりを探すことです。軽トラックとレーシングカーは乗り方が違うはずです。
そういった違いを超えた、普遍的な手がかりを探すお手伝いをすることがユイ
レーシングスクールの目標のひとつです。
ですから速く走るのはあくまでも結果なのです。ユイレーシングスクールが
目指す運転を求めていく中で、たまたま『速さ』という尺度で見てみたら『す
ごく速かった』というふうにありたいと思うのです。

* * * * * *

理屈は抜きにしても『運転がうまくなりたい』 と思うのは自然な流れです。
ユイレーシングスクールを受講する方はいろいろな方法で『巧さ』を探してい
ます。
7月14日のYRSオーバルスクール浅間台にタイヤ温度計持参で参加され
た方がいました。以前にもTDSやYDWTを受講されたことのある方で、そ
の時もこまめに走行後のデータをとっておられました。今回は操作がタイヤの
使い方に直接影響しラップタイムさえも左右するYRSオーバルでデータを取
ろうというわけです。
事前にメールで連絡をもらっていましたが、YRSとしてもデータを取るこ
とを勧めました。なにしろ浅間台スポーツランドの路面はグリップしないこと
で有名です。つまり路面の摩擦係数が低いのです。ですからタイヤは滑ります。
滑りますから速さがスポイルされる部分は確かにあります。しかし滑りますか
らタイヤが発熱します。従ってどういう運転をしているかをタイヤ温度から検
証するにはうってつけのコースなのです。
この日は幸いなことに朝がた雨でした。(笑) 最初のうちは完全なウエット。
かなりの水溜りが点在します。気温は低くはないのですが、タイヤを十分発熱
させるにはいたりません。それでも進入でアンダーステアを出すこともなく、
出口でオーバーステアにおちいることもなく、それでいてかなりのペースで走
っていました。
雨が上がり風が出てきました。路面が乾き始めます。水溜りの水を散らして
乾かします。一部濡れている部分が残っていますが、いよいよデータの採取で
す。

滑りやすい路面を走る時。クルマの限界で走る時。速度は違いますがクルマ
には同じ状況が生まれています。タイヤが滑りやすいということです。 こと
に今回のように常にロードホールディングの限界で走らないと速くはないオー
バルコースでは、タイヤが実にものを言います。タイヤがいろいろと教えてく
れるのです。
YOSAを受講された方がまず悩むのがターンへの進入です。どのくらいの
速度で入ったらいいのか。どの程度前過重を残したらいいのか。結論から言え
ば、前後タイヤのスリップアングルがほぼ均等になるようにさえ進入すれば、
かなりの速度でもクルマは円運動を始めます。そのために必要なのがスムース
なトランジッションです。

これから先はみなさんで考えてみて下さい。目標とするところは、高い速度
で進入し直進エネルギーを回転エネルギーに変換しタイヤの限界いっぱいのコ
ーナリング速度を保ちクルマが加速できる状態になった時に十分トラクション
がかかる操作です。いわば、これが理想値です。ではどうすればそれに近づく
ことができるか。やはり理論的に検証していくのがいちばんの近道だとユイレ
ーシングスクールは考えます。

| >>『あなたはデータを見てクルマの走行状態が想像できますか?』<<

提供を受けたデータをサイトに掲載してあります。タイヤ温度から走行中の
クルマの姿勢、そしてどんな操作が行われた結果なのか想像してみて下さい。
あなたの運転にもきっと役に立つはずです。

・YRSオーバルスクールレポート − タイヤ温度の話
http://www.avoc.com/3media/3article/3frame_article.htm

※ データを提供して下さった渡辺さん。ありがとうございました。またサー
キットでお会いしましょう。

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8)8月5日筑波サーキット公式ドライビングスクール受講者募集中

8月5日。筑波サーキットジムカーナ場とコース1000を使って筑波サーキッ
ト公式ドライビングスクール中級クラスが行われます。ジムカーナ場では形の
違う2個のYRSオーバル使ってクルマの性能の限界を察知できる感覚を養い
ます。コース1000ではコースを歩きながらサーキットを走る時に「するべきこ
と」と「してはいけないこと」を説明した後にラッピングを行い、じょじょに
クルマの限界に近づく練習をします。もちろん同乗走行で受講者のクルマに適
した走り方を披露します。

サーキットを走っているけどクルマの動きが分からない。速く走ろうとする
と怖い。運転というものを体系的に学びたい。そんな方にお勧めのカリキュラ
ムです。筑波サーキット公式ドライビングスクールを受講すると筑波ライセン
スを取得するための講習会が免除になります。

・筑波サーキット公式ドライビングスクール開催案内
http://www.avoc.com/2school/2tds/tds_guide.htm

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9)温故知信 その9 トム ヨシダ

東京から名古屋へ。そして熊本へ。名古屋では軽自動車免許を手にして大人
の世界を垣間見た。三度だけだが鈴鹿サーキットにも行った。しかし、今でこ
そサーキットのある熊本だが当時の血気盛んな少年には物足りない世界だった。

読みたい本を求めに本屋へ行く。発売日なのに書店には届いていない。通学
路である水源町から水前寺公園を通り水道町にいたる道には数えるほどのクル
マしか走っていない。主役は路面電車の時代。いきおい胸をときめかすような
クルマに出会うこともない。
高校生活そのものを満喫するには適した場所かも知れないが、クルマ社会に
取り残されそうな疎外感はぬぐえない。それでもクルマの情報を集めようと本
屋へ通う。温暖な冬が過ぎ熊本城に緑いっぱいの春が訪れ5月。高校3年。1
8歳。
前々から目論んでいたその日。朝早く家を出て熊本駅に着く。駅から学校に
電話して具合が悪く欠席すると電話。手には松橋行きの切符。生まれて初めて
熊本より南に向かう。目指すは公安委員会自動車試験場。
軽自動車免許を持っていると学科試験免除で普通免許の実地試験を受けるこ
とができる。とっくに調べてある。確か4,500円の印紙を買うだけで試験
待ちの列に並ぶ。気分が高まる。運転した時間を考えれば不安になるのが当た
り前。ドキドキする胸をさすりながら順番を待つ。
熊本で初めて運転するのが試験場のクルマとは。それでもハンドルを握れる
のが嬉しい。3段コラムシフトもそれほど違和感がない。とにかく完全に大人
の仲間入りができる普通免許を手に入れるんだ。それしか考えない。
結果は? 一度で合格。これで再び病気になる必要がなくなる。

世の中はめまぐるしく動いている。どんどん新しいものが誕生する。見たこ
ともないものが発売される。成熟した市場が熟成を繰り返すのとは違うダイナ
ミックな躍動を感じる。そんな時代。
たとえばレンタカー会社。まだメーカー系のレンタカー会社しかない。それ
も熊本に数社。しかしあのホンダのレンタカー会社が出現する。
オートスポーツ誌やオートテクニック誌を開けば必ず載っているレース仕様
に改造したS800。『小粒ながら大排気量のマシンを食う』。日本の宝物に
対する美辞麗句。実際、S800は多くのドラマを作り出す。S800が魔法
のクルマに映る。レンタカー会社にS800はなかったが弟分のS600があ
る。
普通免許を手にしてから好きな本を買わず、学校帰りに食べる下通りの三笠
うどんでは素うどんを食べ小遣いをためる。それでも時間は過ぎ、卒業間近。
ついに、やはりどうしても病気の欠席届を出すことになる日が来る。週末の
高い料金を避け平日を選ばざるをえないから。
「免許取立ての高校生ごときに・・・。」と言いたいだろう。笑顔の係員の
説明を聞く。コクピットドリルというやつ。「どこに何があるか分かっている
サ。そんなに心配なの?」喉まで出かかるのを抑え、幸いとばかりに頭の中の
知識と実際を比較確認する。
「ではお気をつけて。」「さぁ行くぞ。」クラッチを合わせたとたんにリア
がホップアップするS600特有の感触を初めて実際に体験しながら水道町近
くの営業所を出発。57号線を一路阿蘇方面に向かう。

2輪の世界では既に世界に名をはせていたホンダ。ホンダのクルマにはどれ
も常識をひっくり返すような魅力が詰まっていた。ダブルオーバーヘッドカム
シャフトエンジンを搭載した軽トラックのT360。バイクと同じクラッチを
切らなくてもシフトできる常時噛合式のトランスミッションと8,500回転
まで回る空冷エンジンを搭載した軽自動車のN360。
S600はその駆動方式が特徴で後輪を駆動するのにチェーンを使用。理由
は後輪のバネ下重量を軽減するためにデフをシャーシ側に固定。後輪のサスペ
ンションはトレーリングアームの独立式で、簡単に言えばそのトレーシングア
ームに内蔵されたチェーンで左右それぞれの後輪を回すというもの。 だから
クラッチをつなぐとトレーリングアームに回転トルクが発生しもぐろうとする
後輪が逆にリアを押し上げる。

S600が雑誌の試乗記通りの動きをするのが嬉しい。途中、武蔵塚あたり
で幌をおろす。実に気持ちがいい。クルマは間違いなく魔法の機械。しかし爽
快な乗り心地とはうらはらに、バイアスタイヤを履いたS600はトラックの
轍に翻弄されながら走る。直進を保つために気を配る。直進性に劣るバイアス
タイヤの宿命。まだ日本の市場にラジアルタイヤは出現していない。運転とは
クルマとの共同作業なのだと知る。

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