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         Go−CircuitNo.250(06/01/08発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマを安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していない
と楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「ク
ルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングス
クールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
》》Be Smarter、Drive Safer and Faster《《
     【  Yui Racing School Offers Serious Entertainment  】
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|1) タイヤの回る音を聞きながら		トム ヨシダ
|2) YRSサイトアップデート
|3) 参加申し込み受付中
|4)クルマを動かす その13			トム ヨシダ
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|1) タイヤの回る音を聞きながら		トム ヨシダ
  5月31日。富士スピードウエイのジムカーナ場に設けたYRSオーバルF
SWで2008YRSオーバルレースを開催した。参加台数こそ少なかったが、
レース自体はオープンクラス、ロードスタークラスとも非常に内容の濃いレ
ースが繰り広げられた。

  2004年4月17日。できたばかりの富士スピードウエイジムカーナ場で
日本初のペイブメントショートトラックレースを開催した。参加者は、クルマ
を使ったスポーツとしては最も競技密度の高いショートトラックレースを日本
に根付かせたいという思いに賛同してくれたYRSオーバルスクールを卒業し
た14名。本場アメリカのレースフォーマット通りプラクティスに始まるたっ
た2周の予選。いくつかのヒートレース。ファイナルヒートに進めなかったド
ライバーのためのコンソレーションレース。そしてファイナルヒートというレ
ースの流れを用意した。
  参加者が最初にオーバルコースでサイドバイサイド、ドアツードアの接戦を
体験した『たった8周のヒート1』が終わり、クルマを降りたドライバーは一
様に「目が回る」、「もうフラフラ」、「キッツー」と悲鳴に似た感想を口に
した。レース時間は3分にも満たない。肉体的には問題がないはずなのに一瞬
たりとも競争を中断することのできないショートトラックレースの洗礼を受け
たドライバーは、口でこそ弱音を吐いていたが間違いなくどの顔も紅潮してい
た。この日、クルマの性能などどうでもいい、走る場所なんか適当でいい。と
にかく競争密度の高いレースを実現することが最終戦課題だと考えてきたユイ
レーシングスクールの思いに新たな一頁が加わった。

  前夜から降り続いた雨は昼前までジムカーナ場を濡らした。午前中のオーバ
ルスクールの最後になって雨はやんだが、アスファルトの色が出ているのはラ
イン一本分だけ。オーバルスクール終了後に箒で水を飛ばし、次いで参加者全
員が自分のクルマでコースを周回した。多少風があったのが幸してガードレ
ール沿いを除いて路面は乾いていった。
  予定通りレースを行うことに決め、最初にオープンクラス6台がプラクティ
スを開始。半径22m、直線60mのオーバルコース。ウォーミングアップを
行うために幅18m弱のコースのアウト側を走るドライバー。タイヤが温まっ
たのかアウトにラインを一本残しアウトインアウトで走るドライバー。
  タイヤが温まっているうちに予選を行うのがYRS流。コースインして4分
の3周してコントロールラインをまたいだ時にグリーンフラッグが振られ光電
管が動き出す。フライングラップに入って1周すると再度グリーンフラッグが
振られる。同時にFMラジオを使って走行中のドライバーにその周のラップタ
イムを伝える。フライングラップ2周目に入ったドライバーは更なる飛躍を目
指して暴れるクルマをなだめながら走る。3回目にコントロールラインを通過
する時にチェッカーフラッグが振られ予選は終了する。パドックに戻るドライ
バーに2周目のタイムを告げる。
  ロードスターの参加は11台。同じように予選を行い結果を発表する。
  ヒート1は予選順位のフルインバートスタート。ヒート2は予選順に二列縦
隊のローリングでレース開始。ヒート3はヒート2の結果順にならんでのスタ
ートとなる。周回数はそれぞれ8周、10周、12周。前を走るドライバーは
そのポジションを守ろうと、後から追い上げるドライバーはトップ集団から遅
れまいと持てる力を総動員して走る。全ての感覚を研ぎ澄ませて走る。
  ショートトラックレースでは、いうなればヒートレースまでが予選のような
もの。その後に競技密度が最も高まるファイナルヒートが控える。ユイレーシ
ングスクールでも2年目まではファイナルヒートへの出走台数を16台に制限
していた関係もあってファイナルヒートの前にコンソレーションレースを行っ
ていたが、参加者が集団で走ることに慣れてきたのを機にコンソレーションレ
ースを廃止。浮いた時間を全員参加のセミファイナルレースとした。だから、
参加者が多い時には22台のロードスターが同時に走ったことさえある。
  オーバルレース開始当時、8周でフラフラになっていたドライバーもショー
トトラックレース独特の流れに慣れてきたのか、もっと長い時間競争を続けた
いと主張し始めた。3年目に入った頃の話だ。徐々に周回数を増やた。そして
現在。セミファイナルは30周。ファイナルヒートはなんと50周で争われ
る。

  FMラジオでローリングラップのペースを指示しながらフラッグマンにグリ
ーンフラッグを振るタイミングのアドバイスを行う。ドライバーの緊張感を保
つため、そして隊列の後方に並ぶドライバーが不利にならないようにスタート
ごとにグリーンフラッグを振るタイミングをずらす。ここまではユイレーシン
グスクールと参加ドライバーの共同作業だ。しかし一旦グリーンフラッグが振
られると、あとはドライバー自身がシナリオを書いて自らが演じる彼ら自身の
晴れ舞台。時にはスリーワイドでコーナーに入り、時には車間ゼロでコーナー
を立ち上がる。最短距離を走ろうとインベタのラインを走るドライバー。進入
速度と脱出速度で優位に立とうとアウトインアウトで走るドライバー。
  耐えることなく続くスキール音と、一定のリズムでウァーン、ウァーンと共
鳴する排気音。バランスを崩しそうになりステアリングと格闘するドライバー。
何周にもわたってサイドバイサイドで、まるで紐で結ばれているかのように走
り続ける2台のクルマ。主催者としてはらはらしながら、クルマ好きとしてド
キドキしながら、レース好きとしてわくわくしながら、そんな競争を全身で感
じながら思う。ショートトラックレースを日本でやろうとして良かったと。
  YRSオーバルレースは専用の施設を使っているわけでもない。それなりの
クルマが必要なわけでもない。だから、言ってみれば単なるクルマを使ったお
遊びだ。しかし参加するための費用と労力を考えれば、間違いなく日本最も競
争密度の高いレースを実現できたと自負している。ドライビングスクールの主
催者として、卒業生に腕試しをする最高の環境を用意することができたと思っ
てもいる。

・2008YRSオーバルレース第4戦結果速報
http://www.avoc.com/3result/pt/0531yor.htm

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|2) YRSサイトアップデート
・第81回筑波サーキットドライビングスクール結果
http://www.avoc.com/3result/pt/0527tds.htm
・2008YRSオーバルレース第4戦結果速報
http://www.avoc.com/3result/pt/0531yor.htm

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|3) 参加申し込み受付中
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。

| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。その場
| 合は受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
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|■ 6月9日(月) YRSオーバルスクールプラス FSW
     ☆ ☆ ☆ ユイレーシングスクールは教え惜しみしません ☆ ☆ ☆
  FSWで開催しているYRSオーバルレース。このカリキュラムにユイレ
ーシングスクールで唯一の逆同乗走行を加えたのがオーバルスクールプラス。
もちろん同乗走行も行いますが、助手席から受講者の運転を観察して分析。ク
リティークシートに記入してお渡しします。
  ご自身の運転に疑問のある方。ひとつ上の操作を目指す方。クルマを一段高
い速度でコントロールしたい方。全ての要望にお答えします。なぜそうしない
といけないのか、なぜそうするといけないのか、ユイレーシングスクールの教
科書を読んで疑問を感じた方はぜふい受講してみて下さい。もちろん初めてユ
イレーシングスクールに来られる方も大歓迎です。

・YRSオーバルスクールプラス FSW 開催案内
http://www.avoc.com/1school/oval/yosfp.shtml
| ※50歳からの運転:対象となる方は受講料が13,000円になります。
| 50歳以上で初めてユイレーシングスクールに参加される方に適用します。
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|■ 7月1日(火) 筑波サーキットドライビングスクール
   ★ ★ ★ ユイレーシングスクールはどんな質問にもお答えします ★ ★ 
★

・筑波サーキットドライビングスクール 開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/tds.shtml
| ※50歳からの運転:対象となる方は受講料が24,000円になります。
| 50歳以上で初めてユイレーシングスクールに参加される方に適用します。

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|4)クルマを動かす その13			トム ヨシダ
  つまるところ、いついかなる時も、どんな状況でも、例えそれがレンタカー
のような不慣れなクルマであっても、思い通りに動かすことができれば、ひや
っとすることなく事故を起こすこともなくクルマを運転することはできる。し
かしニュースを見ている限り、路外逸脱などによる死亡事故が後を絶たない。
  絶対に事故を起こさないで一生運転を続けるためにはどうしたらいいかを考
え続けてきた者にしてみれば、そんなニュースを聞くたびにやるせない気持ち
になるものだ。

  例えばの話。路外逸脱というからには、それが直線路であろうとコーナーで
あろうと本来クルマが進むべきコースを外れるということだ。その結果が大き
な事故となる。走っているクルマが内包するエネルギーは相当なものだから、
路外逸脱の結果何かにぶつかり瞬間的にスピードが落ちることになればそのエ
ネルギーがどこかに吸収されなければならない。それが衝撃で、時にはクルマ
が原型をとどめないほどまでに破壊する。衝撃はクルマが吸収すべきものであ
ると同時に、運転者や同乗者にも遠慮なく襲いかかる類のものだ。クルマはと
もかく人間は本来はそういった衝撃を吸収するようにはできていないから、悲
惨な結果にならざるを得ない。
  尤も、運転者が運転者自身のミス、例えばどこかのニュースで読んで知った
のだが床に落ちた携帯電話を拾おうとして視線を移している間に道路を飛び出
してしまったとか、飲酒運転で速度感が甘くなっていた場合などは言語道断。
真剣に運転できない人には二度とクルマを運転させないぐらいの厳しい罰則が
あってしかるべきだと思う。
  基本的に十分に慎重に自分が確信の持てる範囲で運転するならば事故は起き
るはずはないというのがユイレーシングスクールの見解なのだが、路外逸脱の
事故を起こす人の中には真剣に慎重に運転していても事故を起こしてしまった
人がいる可能性はある。それはクルマの操作が間違っていた場合だ。
  今のクルマはよくできているから日常的な使い方では、漫然と運転していな
い限り、何も起こらないと考えて差し支えない。もちろん鉄の塊を動かしてい
るのだから危険な行為をしていることには変わらないのだが、ある程度のとこ
ろまではクルマの性能が運転者の技量を補う方向で動いてくれる。だから今の
時代の運転者は自分の運転が上手いと錯覚しているフシがある。と言っても思
い上がりなのではなく、経験的にクルマは自分の操作に忠実に応えてくれる道
具だと認識してしまっている、のではないかという話だ。
  しかし昨日大丈夫だったことが今日も大丈夫かと言うと、そうとも限らない
のがクルマの運転だ。例えば、いつもと同じ道を走りいつもと同じコーナーに
さしかかる。昨日は大丈夫だった速度でコーナーに入っていったところ、クル
マが曲がらない、テールがスライドを始めるということはありえない話ではな
い。路面が濡れているかも知れない。砂が浮いているかも知れない。コーナー
を回っている最中に何かが飛び出してくるとか、コースを変えなければならな
い必要性が生まれるかも知れない。
  アンダーステアやオーバーステアになった時にどう対処すればいいのか分か
っていれば事なきを得たのだろうが、その知識もなく経験もなく、日ごろクル
マの性能を自分の運転技術に重ね合わせて運転してきた人にはなす術はない。
なにしろ自動車メーカーがクルマはどんどん安全になっていますと宣伝してい
るのだから、運転の危険から意識が遠ざかっていたとしても無理からぬ部分も
ある。
  自分は慎重に運転していると思っているのに、ある日自分の運転が原因でひ
やっとし、あるいは事故を起こす。確かにその人に知識や経験があればそうは
ならなかったのだろうが、日本では教習所を卒業すると同時に免許皆伝を宣言
されるようなものだからクルマに対する造詣を深める努力はしなくて当たり前
の風潮がある。高い費用をかけて免許を取ったのだからそれ以上出費したり勉
強しなおすのはゴメンだ、と思っても不思議ではない。
  しかし何度も言うが、クルマの運転には潜在的な危険が潜んでいる。おっち
ょこちょいで自分のことしか考えられない人が自損事故を起こすのは勝手だが、
法律で定められた運転資格をキチンと取得していながら、自分の運転で自分自
身を危険な目に陥れる可能性のある人には本来必要なクルマを正確に動かす方
法を教えたい。ユイレーシングスクールはそう思っている。

  さて話を戻そう。路外逸脱の事故のほとんどがコーナーを回っている時に起
こっていることを考えると、一般的な傾向としてクルマの進む方向を曲げるこ
とが苦手なように思える。と言うよりも、クルマを曲げることが最も難しいと
言っても過言ではない。実際、サーキットを速く走るためにユイレーシングス
クールを受講する人も、ほとんどの人が突き当たる壁がコーナリングの仕方だ。
サーキットでは1周の速さを表すラップタイムを目安に運転の仕方を教えるの
だが、一生懸命走っているのに理想的なラップタイムの速さで走ることが出来
ない。速く走ろうと思うほどにクルマのバランスが崩れひやっとする瞬間が増
える。などということはしょちゅうあることだ。サーキットを走っている人で
すらそうなのだから、サーキットを走るつもりのない人やサーキットを走った
ことのない人の運転に対する知識と経験は決して十分とは言えない。
  ところが、結論から言うとクルマを曲げるのはそれほど難しいことではない。
曲げるための方法を知っていればクルマは思い通りに曲がってくれるものなの
だ。しかもあなたが想像するよりはるかに高い速度でコーナーを回ることだっ
てできるのだ。
  実際、ノーマルのクルマでもその旋回性能は驚くほどに高い。例えば、ワン
ボックスカーで受講した人を助手席に乗せてサーキットを走ったことがあるが、
少しばかり速い速度でコーナーに入ろうとするとそのオーナーが天井に腕を突
っ張り「倒れる!」と叫んだことがある。確かにワンボックスカーは乗用車に
比べて重心が高いから倒れ易い。操作の仕方によっては転倒することもある。
しかし正しく操作すれば転倒もしないし、乗用車と遜色ない速さでコーナーを
回ることもできる。
  どうだろう。もしそのオーナーがワンボックスカーを高い速度で曲げる方法
をきちんと理解すれば、日常の運転が飛躍的に安全になるのも当然。だからワ
ンボックスカーであろうと限界に近いところで走る方法を学んで帰って欲しい
のだ。ユイレーシングスクールはレーシングスクールという名前こそついてい
るが、基本はクルマの運転。ますクルマを安全に運転できる知識を学んでもら
い、それに沿った練習をしてもらうのが本来の趣旨だ。その基本があるからこ
そ、サーキット走行で速く走るコツやレースで好成績を修める方法を教えるこ
とができる。
  クルマの運転と安全。日本だけではなくアメリカでも大きな社会問題になっ
ている。
  クルマは危険?走らせ方によっては非常に危険な道具だ。
  クルマは安全?クルマに頼っていては安全を確保することなどできない。
  しかしクルマの性能は想像以上に高い。仮にクルマの性能を引き出す正しい
操作の仕方を覚えれば、運転中の危険度は限りなく小さくなる。逆に、クルマ
のバランスを崩してもそうとは気がつかない運転をしているのならば、運転時
間に比例して危険度も上昇する。つまりクルマを安全に運転することができる
かどうかは運転者次第。一度自分自身の運転レベルを確かめるためにもユイレ
ーシングスクールのいずれかのスクールを受講することを勧めたいと思う。

・ユイレーシングスクール教科書
http://www.avoc.com/5media/textbook/textbook.php?page=0
・ユイレーシングスクールポリシー
http://www.avoc.com/9misc/info/yrspolicy.shtml

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□メールマガジン"Go−Circuits"
□有限会社ユイレーシングスクール発行
□編集/文責:トム ヨシダ
■問い合わせ:090−9837−1494(朝8時〜夜9時)
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□Copyright:1986-2006  AVOCCORPORATION
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