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         Go−CircuitNo.260(10/12/08発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマを安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していない
と楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「ク
ルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングス
クールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
》》Be Smarter、Drive Safer and Faster《《
         【  Yui Racing School Offers Serious Entertainment  】
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|1) 参加申し込み受付中
|2)クルマを走らせる その4			トム ヨシダ
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|1) 参加申し込み受付中
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。
| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。その場
| 合は受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
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|■ 10月17日(金)YRSオーバルスクールFSW
  おなじみのYRSオーバルスクール。ユイレーシングスクールが発案したオ
ーバルプラクティスはクルマの機能を発揮させるために重要な操作の仕方を学
ぶのに最も適した方法です。YRSオーバルFSWは44x104mのオーバ
ルコース。今年最後のYRSオーバルスクールではアウトインアウトのライン
の練習と計測を行います。
  というのもYRSオーバルレースFSWの予選ではアウトインアウトでタイ
ムアタックするドライバーがほとんどなので、2009年のYRSオーバルス
クールFSWでは歴代ラップの数値に共通性を持たせるためインベタとアウト
インアウト両方のタイムを計測します。それに先立ち、今回のYRSオーバル
スクールFSWで試験的にふたつの走り方を体験してもらおうというわけです。
ショートオーバルを走る場合にインベタとアウトインアウトとどちらが速いが
試してみませんか?

・YRSオーバルスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/oval/yosf.shtml
・YRSオーバルFSW 個人別ベストラップタイム一覧
http://www.avoc.com/3result/pt/promptreport.php?p=081001ydwf

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|■ 10月18日(土)YRSエンデューロ第4戦
  今年最後のYRSエンデューロ。舞台はFSWショートコースです。レース
形式は通常どおりチェッカー優先の130分耐久レースです。1〜4名でチ
ームを組みますが、おひとりで参加するソロエントリも大歓迎です。ソロエン
トリの場合は参加費が半額になるほか、YRSの卒業生でスクールレースに初
めて参加される方にはさらに1万円を割引きします。
  現在までの走行距離記録は130分で195周。次のステップとして200
周が目標です。他人と競りあいながら自分との戦いにも勝たなければならない
YRSエンデューロ。みなさまの参加をお待ちしています。募集台数は20台
です。
  尚、ユイレーシングスクールの場合はロールバーがついていない車両でも幌
を閉めればFSWショートコースの走行がかのうです。

・YRSエンデューロ規則書
http://www.avoc.com/2race/closed/yes.shtml

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|■ 10月18日(土)YRSスプリント第5戦
  2001年にYRSスプリントを始めてから7年。今年最後のYRSスプリ
ントは第66回目にあたる。全盛期は5クラスものYRSスプリント参加者が
集まり大いに盛り上がったものだが、近年は少しばかり寂しい状況が続いてい
る。もっとも、YRSスプリントに参加していた人がパーティレースやFSW
のN0やN1、あるいは他の主催者のレースに参加しているから卒業生のレ
ース人口が減ったと言うわけではない。おそらく世代交代の時期にきているの
だろう。
  そこでユイレーシングスクールを受講した後、レースに出ることを少しでも
イメージしたことのある方は、ぜひ参加してみてほしい。レースだからといっ
て好成績を修める必要はない。マイペースで安全に走ればいい。ただレースと
いう制限がある中で流れに乗って他のドライバーと走れるかを確かめてほしい
のだ。
  今年、富士スピードウエイチャンピオンレースのロードスターN0クラスの
チャンピオンに輝いた卒業生も最初からうまくて速かったわけではない。まず
レースに参加してみたからこそ、レースを続けようという判断ができたはずだ。
レースに出てみて「これは合わない」と思えば、なぜ合わないのかがわかる。
YRSスプリントでレースデビューを果たすYRS卒業生を大々的に募集しま
す。
  今回のYRSスプリントに初めて参加される方の特典として、来年のYRS
スプリント第1戦のエントリーフォーを5千円値引きします。
  尚、今回からオープンクラスをふたつに分けることにしました。ひとつはラ
ージボアと呼び主にターボ4WDやターボFRを集めるクラス、もうひとつは
スモールボアと呼びNAエンジン搭載車を集めるクラス。参加台数が多い場合
には両方のクラスからもうひとクラス派生させることも考えている。とにかく
日本で最も安全で手軽な自動車レースを体験してみて下さい。

・YRSスプリント規則書
http://www.avoc.com/2race/closed/yss.shtml

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|■ 11月6、7日(木、金)YRSツーデースクールFSW
|  ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ 受講料値引き断行

  ユイレーシングスクールのプログラムの中で最も充実しているのがYRSツ
ーデースクールFSW。1日目午前中にジムカーナ場でブレーキングとコーナ
リングの練習を行ってクルマの基本操作を学び、午後からはオーバルプラクテ
ィスでクルマの姿勢制御に慣れ、スタッフと同宿する受講者は夕食後に1日目
の反省会を行います。2日目はショートコースで高速からのブレーキングの練
習を行った後でリードフォローによりコースの走り方を習得。同乗走行で操作
のコツをお教えしたあと単独でサーキットを走ります。
  サーキットを走ったことのない方も、クルマを速く走らせたことのない方も
この2日間でクルマとの対話が格段に進みます。運転というものは最終的に無
意識公道で行うものなので2日間の流れの中でクルマの動きがわかるようにな
り、クルマを動かすための操作の必要量を会得することができます。クルマの
運転のレベルをあげたいと思っている方はぜひ参加して下さい。

・YRSツーデースクール開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/y2ds.shtml

  尚、既にツーデースクールに申し込まれている方は当日差額を返金いたしま
す。また2日目の富士スピードウエイ入場料は必要ありません。

※  スタッフは須走の扇屋旅館に泊まりますが、同旅館に宿泊を希望される方
は予約の都合があるのでお早めにお申し込み下さい。受講料は10月29日ま
でにお振込みいただければかまいません。宿泊を希望される方は申し込みフォ
ームのコメントランに宿泊希望とお書き下さい。宿泊料金は1泊2食付きでシ
ングルが8400円、相部屋が7500円です。尚、シングルルームは7部屋
しかないので優先的に割り振ることをご了承下さい。

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|2)クルマを走らせる その4			トム ヨシダ
  それが市街地であろうと高速道路であろうとサーキットであろうと、走って
いるクルマの直前にそのエネルギーを全て吸収してしまうような強固な壁が突
如として出現しない限り、クルマはその場で瞬時に停止したりはしないものだ。
例えて言うならば、時速60キロで走っているクルマの速度があっという間に
速度ゼロになるということは常識的に考えられない、ということだ。つまり、
走っているクルマが突如として完全に停止するということはありえないと言っ
てもかまわない。だから既に停まっているクルマに追突するというような前方
不注意の典型のような例は別にして、「前のクルマが急にスピードを落とした
からブレーキが間に合わなかった」という追突事故の理由は成立しない。そし
て、それは車間距離を十分に取っていようといまいと関係ない。
  なのに追突事故はなくならない。なぜか?

  前回追突事故に至るまでのメカニズムを説明したが、説明を理解できた人は
前方不注意が単に追突事故の直接的な原因ではないことに気付いただろう。い
かに慎重に運転していても、前走車のブレーキランプが点くのを凝視しながら
運転していても、車間距離に気を配っていてもそれだけでは追突事故のリスク
を減らすことにはならない。流れの中で自分が置かれている状況をきちんと把
握する。それはとりもなおさず前走車や後続車との位置関係や相対的な速度差
がわかっていると言うことだ。昔から「上手い運転手になりたいのなら前のク
ルマのその前のクルマを見て走れ」と言われてきた。それは流れの中の自分の
存在をしっかりと認識して運転しろと言っているのに他ならない。
  先日も「ホントかよ」という場面に出くわした。平日の朝5時。国道16号
線にはトラックばかりが目立つ。たまに営業車とおぼしきライトバンが走って
いる。たまたま1台のライトバンが前を走る。すいているから車間距離は昼間
より当然長い。千葉県の国道にはずいぶん感応式の信号が増えたとは言え、ま
だたまに交差する交通がないのに国道の流れをせき止める信号がある。80キ
ロプラスでよどみなく流れていた隊列のはるか向こうの信号が赤になった。ラ
イトバンの前を走るトラックのストップライトが点灯する。いずれは停まらな
くてはならない。こちらも速度を維持する必要もないからスロットルをオフに
して惰性で進む。しかし、ライトバンだけはまだ速度を落とさないどころか加
速しているようにも見える。「あれっ」と思いながら隣の車線に移動する。次
の瞬間。トラックに近づいたライトバンは明確にノーズダイブを起こすほどの
ブレーキをかけてトラックに近づく。もともと車間距離があったから追突する
危険は少なかったとは言え、はたから見れば何をしているのか理解できない運
転だった。
  その当人に聞けば、「徹夜仕事でボーッとしていた」と言うかも知れない。
「考え事をしていたからブレーキライトが点いたのは分かっていたんだが」と
言うかも知れない。しかし、理由はどうあれ状況判断ができない状態でステア
リングを握るのは無謀なことではないか。

  実は同じようなことが昼間でも見られる。朝方よりクルマが多い分流れは遅
いが、ある集団は適正な車間距離を保ちながらいくつもの系統式信号を停まら
ずに通過していく。しかしある集団はことあるごとに信号で停まる羽目になる。
それはその集団の中に流れを阻害するクルマがいう場合だ。それがトラックの
場合もあるし乗用車の場合もある。おそらく皆さんも一度や二度は目にしたこ
とがあるだろう。
  トラックの場合。荷を積んでいるとやはり加速が悪くなる。できればスピー
ドを落とさずに走り続けたい。だから左折車や国道への進入車の少ない中央よ
りの車線を走りたくなる気持ちはわかる。しかし日本の道路交通法の基本はキ
ープレフトだ。青信号になって発進して左側の車線のクルマより加速が遅けれ
ば左車線に移るのが常識というものだろう。
  しかし交通を見ているとトラックの運転手にばかり常識を押し付ける気には
ならないのも事実だ。乗用車の中にはまったく周囲の流れから離れ見事と言う
しかないほど自分勝手に走るクルマがいる。信号が青になったのに発進しない。
中央車線にいるのにある程度の速度に達すると流れなど我関せずとばかりに周
囲よりも遅い速度で走り始める。いきおい左車線のほうが流れが速くなり、そ
れでいて左車線は左折車などで流れがとどこおる場合があるから、総じて全体
の流れが阻害される。荷を積んだトラックにとってはそんな乗用車の後ろを走
るのは苦痛以外のなにものでもないだろう。
  この流れに乱れがあることがなによりも事故、とりわけ追突事故の遠因にな
る。流れが滞らないということは、その流れの中にいるクルマが何台であろう
と『お互いの相対速度はゼロ』になるからだ。左右に並んだクルマの相対速度
がゼロということは走り続けても横を見ればいつも同じ所に隣のクルマの同じ
部分が見えるということだ。
  渋滞発生の原因になる車間距離については、相対速度ゼロを達成するのは簡
単ではないが不可能でもない。信号で停まっている時の車間距離が2mだとす
る。交通量の多いときには1mになるかも知れないが、それはそれでいい。信
号が青になって発進して前走車が加速する。続いて同じように加速する。しか
し発進加速では静止していた時の車間距離を維持して加速しなければならない。
発進したら速度が上昇するにつれて加速を鈍らせて前走車との車間距離を確保
する。こうすれば、後続車が遅れ、そのまた後のクルマが遅れ、結局ある距離
をあつ時間の中で移動できるクルマの台数が減ってしまうという現象を防ぐこ
とができる。つまりは渋滞解消の方法でもある。
  もうひとつ。相対速度ゼロで加速する利点がある。それは相手が加速してい
のか一定速度で走っているのか見極めることが簡単なことだ。とりあえず停止
状態の車間距離はどうでもいい。前走車と同じ加速度で加速すると相手との距
離が縮まっているか伸びているかがわかりやすい。相手と同じ流れを作るわけ
だ。相手が瞬間的に完全停止することはないし、1台か2台前のクルマも視野
に入れておけば、次に前走車がどんな行動にでるかはわかるはずだ。先に書い
たようにある速度に達したら車間距離を保つことになるが、それまでの過程で
は相手と同じ動きをするわけだから安全性も高い。
  読者のみなさんの中にも見かけた人がいるかもしれないが、信号が青になっ
たのに出遅れて、そのせいで慌てて加速して前走車に追いつこうとした。しか
しその加速中に前走車はなんらかの理由で急な減速を始めた。加速中の後続車
はが慌ててブレーキをかける。そんなドライバーも多い。

  余談になるが、ユイレーシングスクールのスクールレースではエンデューロ
ルマン式スタートのエンデューロを除きローリングスタートを採用している。
発進時に駆動系に負担をかけないのも目的だが、実は走っている時に相対速度
ゼロからスタートさせ、スタート直後の混乱を避けるのが最大の目的だ。
  ローリングラップの速度に関わらず、相対速度がゼロであれば自分も相手も
既に流れの中にあるわけで、お互いの位置関係を容易に把握できるから飛躍的
に安全性が高まるからだ。もちろん、スタンディングスタートで見られるよう
なエンストしたクルマに後続車が追突するというばかげたことも起こらない。

  話を元に戻そう。相対速度ゼロで発進し加速する利点はもうひとつある。
  走り出せばクルマは移動する。当たり前のことだ。移動中のクルマは速度が
上がるに連れて単位時間あたりの移動量も増加する。だから加速しているのに
停車時と同じ車間距離を保つには後ろを走るクルマがわずかに前走車以上の加
速をしなければならない。なにか面倒くさい話に聞こえるかも知れないが、慣
れればそれほど難しいことではない。何も、巻尺で計ったように車間距離をピ
ッタリ揃えなければならないわけでもない。
  ただ、相対速度ゼロで従いながら走るというテーマが運転に対する意識を喚
起し、それが安全につながるのは紛れもない事実だ。
  文章にすると難しいように聞こえるが、実際は国道を走るクルマのほとんど
が似たようなことをやっている。ただいつも集中して走っているわけではない
から、たまにズレが生じる。それが渋滞を生み、追突事故の潜在的可能性を高
めるのだ。だから、自ら積極的に流れに乗ることが最終的には安全な運転環境
を確保すると言いたいのだ。
  もちろん一定速度で走れないようなクルマは論外だ。そんなクルマの後につ
いてしまったら、すみやかに合法的に抜いてしまったほうがいい。見ていれば
わかるが、乗用車に乗っている人の中にもトラックを運転している人の中にも
流れを意識している人はたくさんいる。そんな人達と移動することができれば
運転中のリスクは回避できるというものだ。

  一度交通の流れ。とりわけ長さと時間を軸にした車間距離について考えてみ
ることを勧める。それは自分の安全を確保するために必要なことだ。相対速度
ゼロで移動することができれば、事故の可能性は大幅に減少する。要するに事
故が起きるかも知れないがとりあえず精一杯安全運転を心がけるのかか、さも
なくば絶対に事故は起こさないという前提での運転を意識するかだ。

  高速道を120キロで走っていてもそれほど不安を感じないのは、実は道が
広いからではない。コーナーの曲率が大きいからでも信号機がないからでもな
い。隣接する車線のクルマも100キロ程度では流れているからだ。その隣接
する車線のクルマとの相対速度は20キロ。日常ならば20キロというのは直
ちに停まれる距離だ。視野に入ってくる情報で判断する限り、相対速度20キ
ロというのは心理的に安心できる範囲だ。だから1秒あたり33mも進んでい
るという事実から少しだけ目をそらすことができるからだ。
  速さには大きな落とし穴がいくつもある。それは市街地でも高速道路でもサ
ーキットでも同じだ。その速さを分析する方法として、単位時間あたりの移動
量と相対速度を意識すると運転に余裕が生まれると思うのだが。

・ユイレーシングスクール教科書
http://www.avoc.com/5media/textbook/textbook.php?page=0

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