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クルマの加速力を優先に考えろ!

53頁でクルマの性能を最も引き出しやすいのは直線だと書いた。54頁でサーキットを安全に走るためには直線区間が終わる地点での到達速度が重要だと書いた。

で、アウトインアウトのラインを通りターンインからエクジットまでタイヤの限界を使ってコーナリングできるようになった君は、より速く走るために走行ラインをモディファイする。コーナリングのある部分を犠牲にしてもクルマの特性を生かしてより大きな結果を求めるためだ。

コーナリングの考え方 その3

モディファイの方法は次の通り。56頁のコーナリングと比較して考えてくれ。

@ターンインポイントを必要なだけ奥にずらす
Aクリッピングポイントを奥に取る

するとどうなる?
ターンインポイントからクリッピングポイントまでのコーナリング半径が小さくなり車速は低くなるが、反対にクリッピングポイントを過ぎてからはコーナリングの半径が大きくなり、それまでコーナリングに全て使っていたタイヤのグリップを少しずつ加速に振り分けることができるようになる。

そう。わかったかな。後に控える直線に向けての加速の開始地点を早めることができるのだ。これがスローインファーストアウトの理論だ。

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