Home > YRS Media-Info >

prev | index | next  ]

理論的にわかろうとしなければわからない

答えは分かったかナ。

ところで答えを考える前に頁をめくったのは誰だ?自分で考える癖をつけないとテクニックが自分のものにならないゾ。

それはそれとして、それぞれの図ではワイン色の矢印がクルマの勢い(慣性)の方向を示している。繰り返し言うがタイヤがグリップを発生しなければクルマは進まない。つまり動いていればタイヤがグリップしている証拠でもある。

さてそのグリップだが、そのタイヤの限界を超えては大きくならない。何が限界かと言うと、クルマがある方向に進むのに必要なグリップの総和だ。(減速している時も進んでいることに他ならない)

ところがクルマを動かす時に君が操作できるのはスロットル、ブレーキ、ステアリングの3つだけ。それぞれがクルマに加速、減速、コーナリングの動きを起こさせる。だからと言ってこの3つをバラバラに思い通りに操作することはできない。なぜならば3つの機能はタイヤを通じて初めて機能するからだ。

下の右の図のように、直進状態での減速ならばタイヤのグリップの100%をブレーキングに使えたもののそこに「コーナリング中」という要素が加わっただけで「減速方向に使えるタイヤのグリップは半減」した。同様にコーナリング中に加速する場合、下の左の図のように「加速に振り分けられるタイヤのグリップは直進状態で加速する時のそれに比べると14%ほど少ない」ことがわかる。

※ここまでの説明で自分の走り方の間違いに気付いた人は対したものだ。逆にコーナーの立ち上がりでスロットルを開け過ぎてスピンばかりしている君。上の図を穴が空くほど見詰めるといい、と思うヨ。

prev | index | next  ]