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Go − Circuit No.154 (02/10/03発行)

---------------------------------------------------------- Taste of USA --
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかし安全に速く走
らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していないと楽しくもないし危険でさえあ
る。●クルマをもっともっと楽しむために「クルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を
学びませんか。●当サイトからの提案です。
<<標語>> 公道では安全運転、サーキットではそれなりに。
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1) YRSドライビングワークショップ浅間台

2) YRSオーバルスクール開校のお知らせ

3) 筑波スプリント、筑波エンデューロ参加申込み受け開始

4) YRS通信販売開始

5) 筑波サーキット公式ドライビングスクール受講者募集中

6) アメリカモータースポーツ三昧ツアー

7) ハウツースタート 何から始めよう
8) 温故知信 その4 トム ヨシダ

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1) YRSドライビングワークショップ浅間台

2月7日。ドライ路面の浅間台スポーツランドで第2回YRSドライビングワークショッ
プ浅間台が無事終了。オーバルコースで姿勢制御を練習した後でジムカーナコースをセク
ターに分けて練習。コース歩行に加えてYRS独自のリードフォローもあって参加13名
全員が初めてのASLにも関わらず非常にスムースに走行。

当日は光電管で千分の1まで計測。しかもオーバルとジムカーナコースのラップタイムの
両方を記録。既にサイトに掲載してあるので参考にして下さい。

・浅間台YRSオーバルラップタイム総覧
http://www.avoc.com/4circuit/4circuit_record/oval_ydwa/frame_ydwaoval.htm
・浅間台ジムカーナコースラップタイム総覧
http://www.avoc.com/4circuit/4circuit_record/gym_ydwa/asl_timetrial.htm

1台ずつしか走行できないジムカーナコースも受信機をつけているのでスムースに進行。
コースの習熟度も高かったし走行時間も十分。参加者の大半が筑波YRSオーバルの経験
者だったが、直線が長いのと路面の摩擦係数が小さいので再度走り方を調整しなければな
らない一幕も。

いずれにしろカーコントロールの習得に特化したYDWAは当初の目論見通りの成果を得
ることができた。平日なら4300円で半日練習できるASLで練習してから再度YDW
Aを受講することで練習の成果を数値化することができる。

YRSジムカーナの記録では現在1分15秒709のインプレッサがトップ。浅間台YR
Sオーバルのトップは同じくインプレッサの14秒822。次回は3月5日(水)開催。
そろそろ浅間台を走りこんでいる人の挑戦がほしいところ。ジムカーナで速い人がオーバ
ルでも速いのか興味はつきない。

尚、2回のYDWAを終了した結果プログラムを若干変更するので気をつけて下さい。こ
れまでの参加費16000円を14000円に減額し、定員を20名から16名にの減ら
します。また早割りの期限を1週間前に変更しました。よりいっそうカーコントロールの
習得をしやすいように配慮した結果です。(1、2回目に参加費16000円で参加した
方には、6月までに再度参加される場合に限り差額を返却します。)

・YRSドライビングワークショップ浅間台開催案内:
http://www.avoc.com/2school/2ydw/ydwa_guide.htm

・浅間台スポーツランドへの道順:
http://www.avoc.com/2school/2ydw/way_asl.htm

浅間台スポーツランドの問い合わせ先:
0478−75−2217

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2) YRSオーバルスクール開校のお知らせ

YRSがことあるごとに提唱しているオーバルコースドライビング。サーキット=加速+
減速+コーナリングのある周回路の最も単純な形にして最も難易度が高く、だからクルマ
をキチンと走らせる方法を学ぶにはうってつけのオーバルコース。

今年から始まったYRSドライビングワークショップ浅間台では32mX100mのオー
バルを設置して走っています。摩擦係数の低い路面なのでちょっとした操作のずれが大き
くクルマの姿勢を変えるので様子を見ていましたが、YRSオーバル浅間台の安全性は2
回のYDWAで確認できました。

そこで、来る2月21日(金)に試験的にYRSオーバルスクールを浅間台スポーツラン
ドで開校します。当日はオーバルコース走行の際に役立つカーコントロール学んでいただ
く座学に始まり、オーバルコースの練習、タイム計測、YRSオーバルを使ったレース(
もちろん追い越しあり!)を行い、丸一日いやというほど走りこんでもらおうと思ってい
ます。カーコントロールに少なからず自信のある方にお勧めのプログラムです。

試験的オーバルスクールの参加費は12000円。定員は20名です。参加を希望される
方は以下のアドレスに、オーバルスクールの件名でお名前、住所、電話番号、過去に筑波
YRSオーバル、もしくは浅間台YRSオーバルを走られたことがあるかどうかをお書き
の上でメールを送って下さい。折り返し案内メールを返信します。

mailto:mail@avoc.com

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3) 筑波スプリント、筑波エンデューロ参加申込み受け開始

YRS筑波スプリントと筑波エンデューロの第2戦が3月8日(土)に行われます。最初
にアイディアを打ち上げた時には「1Kmほどの短いコースでレースをやっても面白くな
い」なんて声もありましたが、今や二つともしっかり定着しYRSの顔になっています。
とにかく参加して楽しいのは毎回欠かさずに参加してくれる人の多さが証明済み。

ただここへ来て筑波エンデューロのエントリ台数が頭打ちなのが残念です。15台は同時
に走れるコースですから、10台以下の出走ではさみしい限りです。そこで筑波エンデュ
ーロに10日前までに申し込んでいただいたチームの参加費を60000円に割引きする
ことにしました。

筑波エンデューロに参加を検討されているチームはぜひお早めにお申込み下さい。尚割引
きが適用されるのは2月26日までに参加費を払い込んだチームに限ります。送金は通常
とおりの金額をお送り下さい。当日差額をお返しします。

前回の筑波スプリントではロードスタークラスが2クラス成立しましたが、S2000ク
ラスは残念ながら不成立でした。しかしRX−7とポルシェのトップ争いなど見所も随所
に見られました。走っている方が楽しくないはずはありません。

絶対的な速さだけではなく相対的な速さがなければレースには勝てません。まだ筑波スプ
リントに参加されたことのない方もぜひこの機会にアメリカ流ショートトラックレースの
醍醐味を味わって下さい。

両レースとも受付けを開始しています。申込みはお早めにお願いします。

・筑波スプリント規則書
http://www.avoc.com/2school/2yrs/yts_guide.htm

・筑波エンデューロ規則書
http://www.avoc.com/2school/2yrs/yte_guide.htm

尚、筑波エンデューロに参加するチームの方にお知らせします。チーム監督は参加費を送
金後チーム監督用の申込みフォームのみお送り下さい。他のチームドライバーに送ってい
ただくのはドライバー登録用の申込みフォームだけです。

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4) YRS通信販売開始

ユイレーシングスクールではモータースポーツ用の商品を選りすぐって通信販売を行いま
す。第1弾はDV用の0.3倍コンバーションレンズとYRSオリジナルビデオ「ミヂェッ
トレースへの招待」。

コンバーションレンズはひとつずつ手加工で作られた逸品です。ヘッドレスト直後にDV
をマウントしても左右のAピラーが視野に入るほどの広角です。ズームをワイド側にして
使いますが、現在ソニーのDVに多い30mmと37mmのフィルター径用コンバーショ
ンレンズを在庫しています。

・0.3倍コンバーションレンズ通信販売
http://www.avoc.com/5product/501lense.htm

「ミヂェットレースへの招待」はアメリカで制作された56分のVHSビデオです。収録
されているレースシーンは必見。1周400mのダートトラックをどうすれば12秒で回
ってこれるかがわかります。もちろんメカニズム解説、セッティングの解説も含まれてい
ます。

・ミヂェットレースへの招待ビデオ通信販売
http://www.avoc.com/5product/502video_midget.htm

尚、「ミヂェットレースへの招待」ビデオのダイジェスト版をYRSサイトに掲載してあ
ります。ご覧下さい。

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5) 筑波サーキット公式ドライビングスクール受講者募集中

筑波サーキット(財団法人日本オートスポーツセンター)では2003年も安全にスポー
ツドライビングを楽しむためのプログラムを行ないます。筑波サーキット公式ドライビン
グスクール(TDS)です。過去2年の実績を踏まえみなさまからの要望にそった形で開
催するため、今年からTDSに3つのクラスを設けました。

詳しくはYRSのウェブサイトに掲載してありますが、28日に行なわれる今年1回目は
入門クラスです。これからサーキットを走ろうという方にも、サーキットを走る予定はな
いけれどクルマを正確に運転する方法を知りたいという方にもうってつけのカリキュラム
です。

受講申し込みはYRSウェブサイトから行なえます。今年こそクルマの運転に開眼したい
という方はぜひ受講して下さい。

・筑波サーキット公式ドライビングスクール開催案内
http://www.avoc.com/2school/2tds/tds_guide.htm

| また筑波サーキット公式ドライビングスクールを受講されると、筑波ライセンスを取得
| される際にライセンス講習会が免除になります。

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6) アメリカモータースポーツ三昧ツアー

クルマの楽しみ方にはさまざまな形があります。例をあげればきりがないほどクルマの楽
しみ方には無限の選択肢があります。ユイレーシングスクールはその中でも『クルマを自
分なりの速さで自分で見つけた操作方法で思い通りに操る楽しさ』に焦点をあてて活動し
ています。しかしそれだけでも、また無限の選択があるのが実情です。少なくとももっと
楽しいことや新しい発見を探している限りにおいては・・・。

ユイレーシングスクールでは4月にスタッフの研修を目的にアメリカ西海岸に出かけます。
現地で実際に市民の生活に溶け込んでいるさまざまなモータースポーツを見てこようとい
うのです。詳細は現在調整中ですが、NASCARストックカーのスーパーレイトモデル
レース観戦、アルファロメオカークラブミーティング鑑賞、ウィロースプリングスレース
ウエイ走行、ストックカーレーシングスクール入校が予定しているメニューです。

スタッフが行くのだから希望者を募ってみればという話になり、ここで募集の予告を行い
ます。もちろん」日本語だけで全てOKのツアーです。

日程は4月12日に成田発。17日夕刻に成田着の旅程です。募集人員は5名。予算はま
だ正確に出てませんが全てを含み28万円前後だと思います。アメリカモータースポーツ
三昧ツアーに参加をご希望の方は、件名にアメリカンモータースポーツツアー、本文に参
加希望と書いて以下のアドレスにメールを送って下さい。先着5名の方に詳細が決まり次
第個別に連絡いたします。

mailto:mail@avoc.com

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7) ハウツースタート 何から始めよう

3年間もドライビングスクールを続けているとさまざまな人に出会う。いろいろなクルマ
を目にすることができる。受講者がスタッフの前で重ねた周回は、もうどのくらいになっ
たのだろう。参加された方と走り方について話したことも星の数ほどある。同じ理論を開
陳しても人によって受け取り方が違ったり、解釈が異なったり。同じテーマでコーナーの
練習をしても人によって走り方が違ったり、アプローチが異なったり。

総じて言えるのは、運転というものについての価値観が人によって異なるという事実。安
全についての意識が人それぞれだという事実。おそらくは、それまでの知識と経験からき
ているのだろうが、一人ひとり操作に対してもかなりの思い込みがあるという事実。この
3つだ。

運転免許を持っている人は、ほとんどの場合特別に意識などしなくても公道で安全にクル
マを走らせることができる。だからホントならサーキットでもできるはずなのだ。同じス
ロットルとブレーキとステアリングを使ってクルマを走らせるのだから。スポーツドライ
ビングでモヤモヤしている何かを抱えている場合は、サーキットと公道でクルマに求めら
れるものと操作に求められるものの違いを分析してみるといい。もちろん、どちらも『運
転』という延長線上にあるから、違いはあくまでも『領域』の話になるはずだ。

スムーズに流れている国道16号線。横道から出て合流する。1速から2速。2速から3
速。そして4速。5速。中には4速で走りつづける人もいるだろうし、途中のギアをスキ
ップしてシフトアップする人もいるだろう。それはそれでかまわない。しかし運転するク
ルマが流れに乗れる速度になると無意識のうちにスロットルを緩め、速度を一定(この場
合は交通の流れ)に保とうとする。それが自然にできる。公道では意識のカケラもないか
も知れないが、スロットルを抜いて速度を一定に保とうとすることこそ、クルマをイーブ
ンスロットルの状態にすることに他ならない。高速道路に乗った時にもできているはずだ。

速度が60Kmであろうと120Kmであろうとそれができる。なのにサーキットでは何
故それができないのか?クルマのメカニカルグリップとタイヤのグリップの100%をコ
ーナリングに「振り分けることができるイーブンスロットル」。コーナーの通過速度を高
めるために必要なテクニックだ。それができない。

コーナリング中のクルマが加速できる状況ではないのにスロットルを踏み込んでしまう。
だから、アンダーステアが出るのかオーバーステアになるのかは別としてバランスを崩す。
イーブンスロットルという概念は理論として学んでいてもそれができない。

YRSでそれを指摘された人はウスウス気づいているはずだ。「ついつい開けちゃうんだ
よなぁ。」と。速く走るためには開けなきゃならない、と思っているからそうなる。クル
マの状況より人間の『欲』が上回る。クルマを速く走らせるのに過大な『欲』は要らない。
クルマの動きに見合うだけの明確な意識があればこと足りる。運転とはそんなものだ。

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8) 温故知信 その4 トム ヨシダ

多分、子供心に、将来はレーサーになりたいんだ、なんてお米屋さんに話していたに違い
ない。

ある日学校から帰るとお米屋さんのクルマが止まっていた。近所の人たちと小僧さんが話
しこんでいた。布製のカバンを玄関に放り込むと話の輪には加わらず珍しく空荷の軽トラ
ック(昔のそれは軽乗用車のリアシートを荷台にしたようなピックアップ風であった)の
周りをうろつく。

話は終わりそうにない。小僧さんも話しに夢中のようだ。思い切って声をかける。「ねぁ
、座ってみてもいい?」。注文でもとっているのか小僧さんはこちらを見ないまま「いい
よ」と言う。しめた。この時ほど胸が躍ったことはなかった。ついに大人の世界に足を踏
み入れる時。

中学のクラスでは後ろから何番目を競っていたから身長は低いほうではなかった。しかし
中学生に変わりはない。それでも初めてお尻を滑り込ませた運転席は思いのほか狭かった。
今からすればペナペナなベンチシートの真中には伝票が積んである。その前に黒光りする
まぁるいシフトノブがついたレバー。前進3段後進1段。どこかで読んだ記憶をたどり、
1速がノンシンクロなことを思い出す。動かせるわけではない。操作ができるわけでもな
い。しかし知識としてのクルマは知っている。そのギャップのもどかしさ。

それでもステアリングホイールを両手で持てば、なんか運転できそうな気がしてくる。鉄
板に塗装しただけのダッシュボード。今の50ccバイクよりチャチなメーター。ツルツ
ルした樹脂でできたステアリングホイール。今のクルマからすれば、おおよそおもちゃみ
たいなものだけど、運転席に座っている間は確実に大人の空気を吸っていた。

新しいお得意さんができたのか小僧さんがご機嫌でクルマに戻ってきた。「帰るよ。」開
けられたドアから降りる。もう少し座って痛かったけど、だからといってどうでもいい気
がした。ステアリングホイールの向こうに見える景色は間違いなく大人しか見ることので
きないものだった。それ味わえただけでもすごい体験だった。

「プルプルッ」小僧さんがキーを回すと軽い2サイクルエンジンの音がしてマフラーから
白い煙が混じった陽炎がのぼる。「ともちゃんは本当に車がすきなんだなぁ。今度運転し
てみるかい?」自分でどう返事をしたのか覚えていないが、その日、少し大人に近づけた
ように思えたことは記憶に残っている。

おりしも鈴鹿サーキットでゴーカートによる子供の競争大会があることが本に書いてあっ
た。「出たい。」あとさきのことなど考えずにそう思った。確実に自分の住む世界が変わ
っていった。

=== この項続く ===

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