Home > YRS Media-Info >

≡≡YuiRacingSchoolpresents≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

           Go−Circuit No.288(3/8/10発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。思い通りに走らせるのはもっと楽しい●しか
しクルマがなかなか思うように動かない時がある●クルマの運転は簡単そうで
難しい●が、難しいことに感謝しなければならいない●難しいからこそうまく
できた時の喜びは大きい●うまくなろうとする過程がまた楽しい●うまくなろ
うとするから工夫する●今の時代、クルマを使い倒さなければもったいない。
|| Proud of Our Tenth Anniversary ||
》》》Be Smarter, Drive Sater, and Drive Faster! You can do it!!《《《
【 Yui Racing School Offers Serious Entertainment 】
======================================================================
|1) まだ間に合います
|2) クルマの運転は科学だ                  トム ヨシダ
|3) 参加申し込み受付中
|4) ご要望に合わせたドライビングスクールを開催します
|5) YRSスケジュール変更のお知らせ

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|1) まだ間に合います
  ユイレーシングスクールに参加して運転の達人になりませんか?

・YRSツーデースクール 開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=2ds
・YRSドライビングスクールFSW開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=fds

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|2) クルマの運転は科学だ                 トム ヨシダ

  空気の壁は思いのほか厚かった。
  空気抵抗がその物体固有の空気抵抗係数と前面投影面積を乗じたものである
ことは本で読んで知っていたが、眼に見えるものではないし、クルマを走らせ
ていて空気抵抗が速さの敵であることを実感する機会はなかった。
  それでも、クルマを運転していて窓から手を出して、手のひらを水平にした
時よりも手のひらを立てた時の方が後に持っていかれる力が大きくなるから、
手のひらが空気の抵抗を受けているのだということを実感したことはある。し
かしそれがどんな影響をもたらすかを検証する術はなかった。
  高速道路で大型トラックの後にぴったりとついて走ると風切り音が小さくな
ったり音質がかわるので、クルマのまわりの空気の流れが変化したことを感じ
ることはできたが、それがはたしてスリップストリームなのか確信は持てなか
った。
  しかしシビックレースに参加して、速く走るための敵である空気抵抗を味方
につけることができることを知った。
           *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *
  新春300キロレースも1時間を過ぎたころ。予選21位からポジションを
上げた大竹君は第3グループの中で上位をうかがっていた。順位は12位を前
後している。とにかく「ダンゴ」で走っているから、ストレートを駆け下る順
番が毎回違う。ストレートで横3列に並び、そのまま1コーナーに消えて行く
こともある。
  レース中にライバルと競り合うと遅くなる、と聞いたことがある。おそらく
ダンゴで走っているクルマは単独で走っている時よりもペースは遅いはずだ。
鈴鹿サーキットはおろかサーキットと名がつくところをレーシングスピードで
連続して走ったことがないから、単独で速く走れと言われても無理な相談だ。
しかし集団の中で走る分にはなんとかなるかも知れない、というかすかな期待
があった。
  大竹君がピットイン。RSヤマダのクルーが給油している間にシビックに乗
り込む。ピットロードを加速しているとストレートを下ってくる4、5台の集
団が目に入る。
 「これに抜かれると一気に順位が下がるな。大竹君の頑張りを無駄にするこ
とになる。でも前で走りきる保障はない。とにかくダンゴに加わることだ」。
  ピットアウト後の1コーナーはインベタで進入しなければならない、という
鈴鹿サーキットのローカルルールに従いインから1コーナーの縁石をかすめ、
縁石のきれるあたりで直線的に2コーナーのアウト側に向かって加速する。ち
らとバックミラーに眼をやると、まさにダンゴ状態のクルマが1コーナーをク
リアするところだ。
  「ヨシ、ちょうどいい!」
  2コーナーの頂点の手前で心もち強めにブレーキングして3コーナーを目指
す。鈴鹿サーキットが改修される前は1、2、3という明確なコーナーがあっ
た。もっとも曲率の小さい3コーナー手前ではしっかりとしたブレーキングが
必要だった。わずかに上っている3コーナーはタイム短縮の鍵だと聞いていた。
併走して3コーナーを抜けるとどちらも損をするということも聞いたことがあ
る。3コーナーをクリアするかしないか、その時に1列になった集団がアウト
側から抜いていく。
  抜いていくシビックの車列を妙に覚めた目で追うと、カートップの鈴木俊治
編集長、ベストモータリングの中谷明彦の顔が見える。「これは同業者として
みっともないことはできないな」。F3に参加している小河等選手も抜いてい
く。
  4台はまるで糸でつながったようにうねりながらS字コーナーのひとつ目を
目指している。相手のスピードを殺しながら抜かれようとしたのだが、やはり
レーシングスピードで走行し続けるクルマは速い。ダンゴから少しばかり取り
残される。ひとつ目をクリアする時には集団は左にロールを初めている。
  初めてのレースなのに落ち着いていることを意外に思いながら、とにかくロ
スをしないように走る。
  左、右、左の次は通称逆バンク。逆バンクを下りきると上りながらのダンロ
ップコーナー。前4台との間隔は縮まりもしないし、かと言って開くわけでも
ない。競り合っている4台はS字コーナーでさえ相手のインに鼻っつらを突っ
込もうとしている。おかげでデビューレースの新人が離されずについていくこ
とができる。
  ずっと回り込んでいるデグナーでは経験不足が露呈し立ち上がりで集団にス
ッと引き離される。ヘアピンの立ち上がりでも相対距離が広がる。何をどうし
たか記憶にないほどの集団について行くことに集中する。相手のペースが極端
に速くない場合は、追いかけるほうが楽だ。なにしろ前を走るクルマの真似っ
こをしていればこと足りる。それほど苦労しなくてもついて行けることがわか
ると気分的にも楽になる。余裕があるから前を走る集団がどんな動きをしてい
るか、特等席から見物できる。レーシングドライバーと言われる人の正体もわ
かってくる。
  隙あらばインをうかがい、先行車がインに寄ればアウトにクルマを振って並
ぼうとする。見ていて面白いが、面白いことと勝利は別のもののように思えて
来る。
  もちろん楽に集団についていけるわけではない。ホントに集中しないとあっ
という間に間隔が開いてしまう。
  ピットアウトして何周かはそれこそ目から火がでるほど必死に走ったおかげ
で、ストレートを走りながら前を行く集団を視野に入れながらピットサインに
目をやり、手をあげて合図する余裕が生まれる。
  「17位か」。前を走る集団のその前のクルマはかなり遠くを走っている。
こっちがストレートにいるのに2コーナーに切れ込んでいくほどの差。「多分、
どうやっても届かないな。これは、今の順位でゴールすることになるかな」。
  
  この時点では、まだ前にいる4台を抜こうという気持ちなど毛頭なく、抜け
るとさえ思っていなかった。
  
                               <続く>

・82年鈴鹿新春300キロレース結果
http://www.jaf.or.jp/CGI/msports/results/race/result.cgi?race_id=19820
00586
・鈴鹿サーキット(1983年以前)
http://www.the-fastlane.co.uk/racingcircuits/Japan/Suzuka1962.html
・リバーサイドレースウエイ(5.3km)
http://en.wikipedia.org/wiki/File:RIRLONG.jpg
・ロードアトランタ(旧レイアウト)
http://www.na-motorsports.com/Tracks/GA/images/ratlanta/ratl.gif
・ウィロースプリングスレースウエイ
http://www.willowspringsraceway.com/trackinformation/RoadCourseLg.htm
http://www.willowspringsraceway.com/trackinformation/maps.asp

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|3) 参加申し込み受付中 & YRSスケジュール
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。
| ◆ ◇ ◆ クルマの運転の楽しさを味わってみませんか? ◆ ◇ ◆
| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。開催日
| 前3日を過ぎてからの申し込みは受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
| 振り込まれた方は振り込んだことを証明するものを受付で提示して下さい。
----------------------------------------------------------------------
|■ 3月20、21日(土日) YRSツーデースクール
  クルマの運転を理解するためには体系だった練習が必要です。YRSツーデ
ースクールは1日目に操作の基本を反復練習し2日目にサーキットを走行する
カリキュラムで、飛躍的にクルマの操作に馴染むことができます。
  1日目は広大な駐車場で真円コース、スラロームコースをできるだけ速く走
る練習をしながら、クルマの姿勢変化を制御するブレーキングの練習を行いま
す。午後にはYRSオーバルコースFSWを使ってコーナリングの練習をしま
す。
  2日目は終日FSWショートコースを走りますが、コース歩行、リードフォ
ローを行いますのでサーキットを初めて走る方も安心して参加することができ
ます。
  どなたでも、ノーマルのクルマでも参加できます。クルマの運転を身体に馴
染ませたい方はぜひYRSツーデースクールに参加して下さい。(尚、今年か
ら一部のSUVではショートコースを走れなくなりましたので、SUVで参加
を予定されている方は事前にご相談下さい。)

・YRSツーデースクール 開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=2ds
----------------------------------------------------------------------
|◆ 3月30日(火)YRSドライビングスクールFSW
  ユイレーシングスクールはクルマを安全に思い通りに動かすための操作の仕
方を教えています。運転で大切なのは加速、減速、旋回のいずれの場合もクル
マを安定させて走ることです。
  YRSドライビングスクールFSWでは広大な駐車場に真円、スラローム、
ブレーキングと3つのパイロンコースを設けどういう操作がクルマを安定させ
るかをひとりひとりにアドバイスします。午後からはオーバルコースに変更し
クルマをできるだけ速く走らせることに挑戦します。
  運転に積極的に関わりたい方はぜひYRSドライビングスクールFSWを受
講してみて下さい。

・YRSドライビングスクールFSW開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=fds#0

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|4) ご要望に合わせたドライビングスクールを開催します
ユイレーシングスクールの活動開始直後から関東以外でスクールをやらないの
か、という問い合わせをいただいていました。現在は関東に限っていますが、
他の場所でも開催する方向で考えたのがYRSカスタムドライビングスクール
です。 
ユイレーシングスクールではカークラブ単位や仲間同士で受講できるドライビ
ングスクールを開催します。カリキュラムは幹事の方と相談して決めますので、
ご要望に沿った内容のドライビングスクールをあつらえることができます。
基本的にはサーキットなりジムカーナ場を占有しての開催になります。ご希望
があれば関東以外での開催も可能です。幹事の方にお問い合わせいただければ、
こちらから可能なプログラムを提案させていただきます。

・YRS フォー ユー 案内頁 
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=ypy
・YRS問い合わせ
ma2008@avoc.com

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|5) YRSスケジュール変更のお知らせ
  4月6日(火)に開催予定だったYRSオーバルスクールFSWを都合によ
り中止いたします。参加を予定されていた方にはご迷惑をおかけしますがご了
承下さい。
  次に開催するYRSドライビングスクールは5月23日(日)のYRSオー
バルスクールFSW(半日コース)になります。

********************************************************** 奥付け ****
□メールマガジン"Go−Circuits"
□有限会社ユイレーシングスクール発行
□編集/文責:トム ヨシダ
■問い合わせ:090−6539−4939(朝8時〜夜9時)
□オリジナルサイト:http://www.avoc.com/
□Copyright:Yui Racing SchoolCo.,Ltd.
□Copyright:1986-2008 AVOC CORPORATION
本メールマガジン、オリジナルサイトの全部、または一部を複製もしくは引用
されたい方は、事前に発行人までご連絡ください。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ Presented by Yui Racing School≡