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            Go−Circuit No.294(6/11/10発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。思い通りに走らせるのはもっと楽しい●しか
しクルマがなかなか思うように動かない時がある●クルマの運転は簡単そうで
難しい●が、難しいことに感謝しなければならいない●難しいからこそうまく
できた時の喜びは大きい●うまくなろうとする過程がまた楽しい●うまくなろ
うとするから工夫する●今の時代、クルマを使い倒さなければもったいない。
    || Proud of Our Tenth Anniversary ||
》》》Be Smarter, Drive Sater, and Drive Faster! You can do it!!《《《
       【 Yui Racing School Offers Serious Entertainment 】
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|1) タイヤの回る音を聞きながら                 トム ヨシダ
|2) 参加申し込み受付中
|3) クラブ単位、同好会単位のドライビングスクールを開催します

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|2) タイヤの回る音を聞きながら                 トム ヨシダ
  いささか古い話になるが、5月23日にYRSオーバルレース第3戦を富士
スピードウエイP2で開催した時のこと。今回2回目となる半径22mの半円
を130mの直線で結んだYRS史上最も大きなオーバルコースを使ってのレ
ースだった。前日からの予報は雨。それも降雨量が10mmとかなり激しい雨
が予想された。
  当日。圧倒的にドライコンディションでの開催率を誇るユイレーシングスク
ールだが、西から進んできた低気圧は重く、富士山の裾野を覆っていた。朝一
番でパイロンを並べるのだが、この日初めてクルマの中から作業するしかない
ほどの雨量だった。
  午前中に行われるオーバルスクールを手伝いに来てくれたオーバルレース参
加者に手伝ってもらいながら、YRSで初めて「雨の中でのレースをやりたい」
と告げた。どんな反応をするか興味があった。なにしろ、オーバルレースが雨
の日(といってもそれはまれなことだったが)には、安全面からレースではな
くタイムとライアルや2台での追いかけっこにするのが今までのやり方だった
からだ。

  反対されるかと思っていたのだが、そうではなかった。雨の中で、しかも1
4.2mとそれまでで最もコース幅が狭く直線が長いオーバルコースでレース
をやることに反対意見はなかった。

  せっかく競争するために参加してくれたのだからレースをやらせてあげたい。
しかし安全にも配慮しなければならない。そこで、この日は参加者自身にレ
ースのフォーマットを考えてもらうことにした。今までは、できるだけアメリ
カのショートトラックレースを再現できるようなレース形式にしていたのだが、
本場でも雨の日は中止になるオーバルレースだから、参加者の自主性に任せて
レースをやることにした。
  オーバルスクールを進めているうちにレース参加者同士で議論したのだろう。
「どうするの」と聞くと、26名の参加参加者を5グループに分け、少ない台
数でヒートレースを行うと言う。ただし、それだとヒートレースの数がいつも
の倍以上になってしまうので、時間の節約のために予選は行わずにスターティ
ンググリッドは各グループごとに決めて申告すると言う。
  正直驚いた。雨を想定し前夜から考えていたフォーマットと同じだったから
だ。それまでは主催者が決めたフォーマットでレースを行ってきたのだが、参
加者自身がオーバルレースの特性を理解し、安全に配慮し、公平さを考えて自
分たちの戦う場を用意した。これには驚くとともに感激した。

  彼らが決めたフォーマット通りにレースを進めた。1グループ5〜6台のレ
ース。それはそれで面白かった。台数が多い時よりも、ライバルを明確に捕捉
することができるので戦いやすいこともあるはずだ。お互いの位置関係もつか
みやすい。
  結局、プラクティスとヒートレースを3回でレースは無事終了した。走行距
離こそふだんより少なめだったが、走った当人たちは雨中での戦いを大いに楽
しんだに違いなかった。

  いつもなら強いブレーキングからターンインをしてアンダーステアを出して
いた人が、ちゃんとリアタイヤにもスリップアングルをつけることに成功して
いた。
  いつもならコーナーの後半で必ず膨らんでいた人が、並んだパイロンと同じ
シルエットで走っていた。
  1本8千円もしない輸入品のタイヤを履いたロードスターのオーナーが、そ
のタイヤが思いのほかグリップすることに驚いていた。
  「雨だからスリーワイドでコーナーに入るのは無理。スリーワイドになった
らじゃんけんで順番を決めてからにして下さい(笑)」と言っておいたのに、
3台真横に並んでコーナーに入りお互のラインを踏まずにコーナーを抜けてい
った。
  雨のレースで手に入れたものを数えあげればきりがない。雨に打たれグリー
ンフラッグとチェッカーフラッグを振りながら、目の前の戦いに釘付けだった。
「たいしたもんだ」。「これが本当のポテンシャルだな」。「よくここまでき
たよ」。

  雨という状況が少しばかり慎重さを増し、クルマに多少なりとも畏怖の念を
抱いた結果なのだろう。「ドライでこれができればもっと面白いはずなのに。
それが難しいんだよな」。参加した人全てが巧いと認めながらも、「まだ先が
あるぞ」と声をかけている自分がいた。

  それまで後方に巻き上がっていた水煙が一瞬フロントタイヤの前に飛び散る。
ブレーキペダルを蹴飛ばし、急激な制動力が働いたことがわかる。
  路面の摩擦係数が少ない雨の日はアウトが有利なのにインのクルマを抜けな
い。アウトにいるのにインのクルマと同じところでブレーキングを開始してい
る。
  前のクルマを追いかけているとコーナーの頂点で自分だけ大回りをしている。
スロットルを少しでも長く開け続けようとしているのがわかる。

  雨だから。ドライの時にはわからない操作の破綻が顔を出す。それでも、破
綻してもクルマは何事もなかったように走り続ける。
  
  ユイレーシングスクールでは巧い運転を例えるのに、こんな言葉を使う。
  『初めてのクルマでも30分乗ったらそのクルマの特性が理解できて、限界
で走る時に何に気をつけたらいいかわかること。初めてのサーキットを走る時、
30分走ったらそのコースのコースレコードの1秒落ちで走れること』。
  間違いなく、YRSオーバルイレースに参加している人たちは運転が上手だ。
ただ、『雨の力を借りなくても、運転している自分を俯瞰できるようになると
本当の巧い運転手になれるのに』、と自戒の念をこめてつぶやいた。
  
  排気音をかき消すような水音を聞きながら、心の中では走っている全員に声
をかけていた。
  「いいぞ。その調子」。「そのまま入っちゃえ」。「あきらめるな」。「こ
らえろ」。「抜いちゃえぇ」。「みんな、すごい、すごい、すごい」。  

・シーン オブ ザ モーメント (YRSオーバルレース第3戦)
http://www.avoc.com/8som/2010som.htm
  
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|2) 参加申し込み受付中 & YRSスケジュール
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。
|     ◆ ◇ ◆ クルマの運転の楽しさを味わってみませんか? ◆ ◇ ◆
| ※申込み締切りを過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。開催日
| 前3日を過ぎてからの申し込みは受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
| 振り込まれた方は振り込んだことを証明するものを受付で提示して下さい。
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|■ 7月3日(土)YRSオーバルレーストレーニングFSW
  オーバルコースは形状こそ単純ですが、安全に速く走るためには独特のテク
ニックが必要です。ましてアウトインアウトのラインで走行する場合にはそれ
なりの知識と練習が欠かせません。
  今回試験的に44mx174mのYRSオーバルFSWロンガーで100キ
ロプラスからのコーナリングを体験できるYRSオーバルレーストレーニング
を開催します。通常のオーバルスクール同様、イーブンスロットルとトレイル
ブレーキングによるコーナリング練習に特化したカリキュラムですが、速度が
高いこともあり軽自動車、SUV、ワンボックスカーでの参加はできません。
  10名限定で納得のいくまで高速コーナリングの練習ができます。またオ
ーバルレーストレーニングを受講してもオーバルレースに参加する必要はあり
ません。逆にオーバルレースの参加を考えている方にはうってつけのプログラ
ムです。
  参加資格は、過去にYRSオーバルスクールを受たことのある方、サーキッ
トの走行経験のある方、自動車レースに参加したことのある方です。ふるって
ご参加下さい。

・YRSオーバルレーストレーニングFSW開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=ost
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|□ 7月3日(土)YRSオーバルレースFSWロンガー
  YRSオーバルレースもジムカーナ場からP7へと開催場所を移し、今年か
らP2に設けた44mx174mのYRSオーバルFSWロンガーで開催して
います。クルマによっては2速、3速を使う必要のある高速コースです。
  長年オーバルスクールを通じて安全で速いコーナリングを指導してきたユイ
レーシングスクールだけが認められている、日本で最も手軽な自動車レースで
す。
  初めてオーバルレースに参加する方には、無事にレースを終えるために必要
ことをお教えします。安価に参加できる入門クラスも用意しました。ぜひこの
機会にモータースポーツの醍醐味を体験して下さい。

・YRSオーバルレース規則書&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/2race/guide.php?c=sr&p=yor
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|■ 7月29日(木)YRSドライビングスクールFSW
  今回は試験的にFSWP2でドライビングスクールを開催します。カリキュ
ラムは秋に開催されるエンジンドライビングレッスンFSWと同じで、クルマ
の基本的な操作をより高速で練習することができます。日常の運転にも、サ
ーキット走行にも役立つ、「クルマと仲良く」なるためのプログラムです。
・半径20mサークル走行
・半径22mサークル走行
・100キロ超からのブレーキング
・20m間隔x8回のスラローム
  おそらく1日の走行距離は80キロを超えると思われます。的確なアドバイ
スで集中して基本操作を練習できるプログラムです。ご参加をお待ちしていま
す。

・YRSドライビングスクールFSW 案内頁&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=fds
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|□ 7月31日(土)YRSエンデューロ筑波
  YRSドライビングスクールのステップアッププログラムとして、クルマの
動かし方を楽しみながら練習する場として2001年から開催してきたYRS
エンデューロ筑波も、今回が最後の開催になります。
  130分耐久レースは「その時間内に何ができるか」を問う自分発見の場で
もありました。YRSエンデューロに参加されると、間違いなく運転がうまく
なりました。
  筑波サーキットコース1000の出走台数は15台。最後にフルグリッドの
YRSエンデューロ筑波を開催したいと思います。
  いつもの通りソロエントリーも受け付けますが、枠に限りがあります。お早
めにお申込み下さい。

・YRSエンデューロ筑波 規則書&申込みフォーム
http://www.avoc.com/2race/guide.php?c=sr&p=yes
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|□ 7月31日(土)YRSスプリント筑波
  YRSドライビングスクールのステップアッププログラムとして、手軽にモ
ータースポーツを味わう場として2001年から開催してきたYRSスプリン
ト筑波も今回が最後の開催になります。
  駆動系に負担をかけないようにローリングスタートで始まるYRSスプリン
トは、モータースポーツの決まりをお教えする場として数々の実績を残してき
ました。YRSスプリントを卒業して公認レースで優勝された方もいます。
  一時は60台、5クラスも参加があったYRSスプリント。最後にもう一度
いくつもの白熱した争いを見たいと思います。ふるってご参加下さい。

  尚、YRSドライビングスクール卒業生で今回初めてYRSスプリントに参
加してみようという方には、参加費の割引があります。詳しくはお問い合わせ
下さい。

・YRSスプリント筑波 規則書&申込みフォーム
http://www.avoc.com/2race/guide.php?c=sr&p=yss
・YRS問い合わせ
ma2008@avoc.com
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|■ 8月3日(火)YRSドライビングレッスンFSWショートコース
  YRS10周年を記念して発売したYRS座学オンCDは好評の内に先行予
約販売を終了しました。
  クルマの運転を教えるユイレーシングスクールのスタンスは、理にかなった
合理的な運転の普及です。今回、YRS座学オンCDに収めてある内容を実践
する機会として、YRSドライビングレッスンFSWショートコースを開催し
ます。
  今回はCD発売記念として26名限定で、納得のいくまで練習してもらうこ
とにしました。この機会にYRSのクルマを操る哲学に触れてみませんか。
  当日行う練習には次の内容が含まれます。
・ピッチコントロール
・ロールコントロール
・スレッシュホールドブレーキング
・トレイルブレーキング
・イーブンスロットルコーナリング
  募集人数に限りがあります。定員に達し次第受付を締め切ります。お申込み
はお早めにお願いします。

・YRSドライビングレッスンFSW 案内頁&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=ydl

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|3) クラブ単位、同好会単位のドライビングスクールを開催します
  ユイレーシングスクールの活動開始直後から関東以外でスクールをやらない
のか、という問い合わせをいただいていました。現在は関東に限っていますが、
他の場所でも開催できないかと考えたのがYRSカスタムドライビングスク
ールです。 
  ユイレーシングスクールではカークラブ単位や仲間同士で受講できるドライ
ビングスクールを開催します。カリキュラムは幹事の方と相談して決めますの
で、ご要望に沿った内容のドライビングスクールをあつらえることができます。
  基本的にはサーキットなりジムカーナ場を占有しての開催になります。ご希
望があれば関東以外での開催も可能です。幹事の方にお問い合わせいただけれ
ば、こちらから可能なプログラムを提案させていただきます。

・YRS フォー ユー 案内頁 
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=ypy
・YRS問い合わせ
ma2008@avoc.com

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□メールマガジン"Go−Circuits"
□有限会社ユイレーシングスクール発行
□編集/文責:トム ヨシダ
■問い合わせ:090−6539−4939(朝8時〜夜9時)
□オリジナルサイト:http://www.avoc.com/
□Copyright:1999 Yui Racing SchoolCo.,Ltd.
□Copyright:1986 AVOC CORPORATION
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されたい方は、事前に発行人までご連絡ください。
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